【ステンドグラスパネル製作】シカの頭の骨① – デザイン

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構想・コンセプト

以前に制作した、背景に円を敷き詰めたパネルをもう一枚制作したい。このパネルだ。


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円が敷き詰められたパネルは、ステンドグラスのデザインとしてはありがちのもの。ただ、このように隣り合った円が一本のケイムを介しているパネルは殆どない(見たことがない)。普通は2本の(それぞれの円に巻かれた)ケイムを介している。


上のパネルは、初めてこの背景の意匠で作ったので及ばない点も多かった。ステンドグラスでは、何らかのモチーフに対する背景の処理が重要だと考えていて、この、円を使った背景の処理は悪くないと思っている。もう一枚同じようなものを制作して、この円の組みに慣れたい。



デザイン

今回はIllustratorでのデザインの過程を少し詳しく書いてみる。


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先ず正円を縦横に隙間なく敷き詰める。サイズや線幅は後で調整するので、先ずは何でもよい。



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並べた円を45度回転させると、このような柄になる。そこに、とりあえず適当な矩形を描く。この円の並びが背景になる。


このままだと面白くないので、何らかのモチーフを配置する。何でも良いのだが、ステンドグラスにふさわしいモチーフというものがある。


不自然な線が入ってもあまり気にならないもの。細かく分割されているもの。例えば、人間の顔などはケイムの線が邪魔をして、いい感じになりにくい。花などは、花びらや葉っぱが細かく分割されているので、向いているかもしれない。


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個人的に白くて硬いものが好きなので、思い付きで、今回は鹿の頭の骨にする。オキーフの絵にも良く描かれているやつだ。


ネットの画像などを参考にして、先ずはざっくり、鹿の頭の骨を描く。この段階であまり手をかけて細部に拘る必要はない。



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描いたモチーフをさっきの背景の上に配置してみる。


左右がシンメトリー気味なモチーフなので、中央に配置し、適当な大きさに整える。


ここまでで、デザインは半分くらい終わったも同然。あとは細部の調整+αだ。



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ここからは、これが実際のステンドグラスになるということをイメージして、細部の調整を行う。


ケイムの線の太さによってガラスの見えや収まりが変わるので、ここで、仮にケイムの太さを決めておく。中が6mmで、外枠が12mm。


モチーフと背景が重なる分を綺麗にする。ステンドのデザインっぽくなってきた。




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<細部の調整の手順・コツ>

・カットできる、割れ辛いガラスピースになるよう、大きいピースを分割する。

・カットできないようなピースは、線を変える。今回は背景が固定なので、モチーフの線を変える(例えば右角の先端)。

・手前・奥の前後関係を明確にさせるために、背景とモチーフの重なりを工夫する(例えば、骨の口先の先端)。

・小さすぎるピースはモチーフの線を変更して、大きくするか、無くすかする。


背景とモチーフの境界線が不自然にならないよう気を配るのがポイント。





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線書きが完成。背景の丸との関係から、パネルのサイズはW:483.5mm×H:720mmとする(端の部分の円の切れ方が上下左右同一になるように)。




ガラス


以下のガラスを使う。殆どが、前に作ったパネルと同様のものだ。


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薄いアンバーのトランスペアレント。メーカー不明。おそらく、ヤカゲニーかウロボロス。ブルズアイかもしれない。


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WH49 ウィズマークのハンマード。ライトアンバー。


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WH35 同じくウィズマークのハンマード。濃いめのアンバー。


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Youghiogheny 5002SP ヤカゲニーのスティップル・アンバー。


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Youghiogheny 5002LTSP ヤカゲニーのスティップル・ライトアンバー。


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SAINT-GOBAIN Crackled サンゴーバンのクラッケル。 アンティークのとても綺麗なガラスだが、反っていて割れやすいのが難点。


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ココモ ロンデライト クリアー


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Youghiogheny 1000SP ヤカゲニーのスティップル・ホワイト。



シミュレーション

Illustratorでは、塗りつぶしにガラスのイメージをそのまま使えるので、完成に近い形でシミュレーションが行える。

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円は各種色ガラスを使用。円の隙間は白のスティップル、モチーフはクリアのロンデライトを使用する。


色ガラスの部分は、ガラスの組み合わせでいろんなパターンが考えられる。この段階では色の部分は仮決めとし、実際にガラスを切りながら決めたいと思う。


ケイムの線は、仮で決めたまま、外がFH12h、中はすべてFH6sとする。いくつかシミュレーションをし、もう少し線が太い方が良いのだが、この大きさのパネルでこのピース数でFH8を使うのもどうかと思うので...。ちなみに、FH6は実際の幅は6.2mmであり、そこに全面ハンダや表裏のケイムの僅かなずれ、パテの微妙なはみ出しが加わると、実際には6.5~7mm程度の幅になる。






次回、実際の制作に入る。ガラスカットを行い、実際のガラスを並べてのシミュレーションを行う。ピース数が400以上あるパネルなので、組む前のシミュレーションを慎重に行いたいところだ。制作の労力を掛けるに見合う設計ができているかを疑いながら、じっくり検討を行いたい。



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