Frank W. Thomas House by Frank Lloyd Wright 03

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組み・ハンダ

前回でガラスカットまで済んでいる。今回は組みから一気に完成までを。


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使用したケイムは外側がFH12、中がFH4。


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太い線の部分は、FH4を2つ並べてハンダで固定したものを使用する。


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あらかじめ切って形を整えておいた細かいケイムとガラス。


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組みが完了。FH4がソフトなので、ラインを綺麗に出すのが難しい。


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次に、点ハンダでケイムを固定。ここで十分に時間を掛けてラインを整える。


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表裏の点ハンダが完了。


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続いては全面ハンダ。FH4は表面が薄っぺらいので、溶けるのが心配でコテの温度を上げられず、あまり綺麗な仕上がりにはならない。腕を磨かねば...。


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全面ハンダの途中で点ハンダを切ってラインのズレを修正しているところ。


こうならないためにも、一つ一つの工程を丁寧に進めることが大事。些細なことの積み重ねが最終的な完成度の高さにつながる。


ステンドグラスは、どんな達人が作っても100%完璧な仕上がりにはならないと思っている。だが、100%にどれだけ近づけられるかを常に考えながら神経を尖らせて進めることが大事だ。


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全面ハンダ完了。


この後、熱湯で良く洗ってペーストをできるだけ除去し、パネルを乾かせば、パテ入れの準備が完了だ。






パテ・仕上げ

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パテが若干古くて硬いので、ボイル油(右)を少量混ぜて柔らかくして使う。入れすぎるとパテの乾燥が大幅に遅くなると思われるので注意が必要。


揮発性の高いベンジン(左)を使うと、パテの乾燥を妨げることなくパテを一時的に柔らかくすることができる。


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指でパテを入れ終わったところ。このあと、パテをヘラで奥へ押し込み、千枚通しで切って余分なはみ出しをとる。


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両面のパテ入れ完了。


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このタイプのステンドは、パティーナなしでこのままの色でも良い感じ。


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ケイムをある程度綺麗にし、このまま2週間ほど放置してパテを乾かす






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2週間が経過。ケイムを真鍮ブラシで良く磨いた後に、硫酸銅の水溶液で腐食させ、直ぐに水洗いする。


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今回は硫酸銅の5%水溶液を使用した。所々、真鍮色のまだら模様ができ、非常に良い感じに染まった。この、地面から掘り起こしたようなテイストがたまらない...。


腐食した直後はこのような感じだが、時間が経つと、もう少し黒みが増し均一的になってくる。


この後、はみ出したパテを切ってガラスを綺麗にし、完成






完成

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曇り空の11月の午後には、こんな感じの見え方。外が明るければもっとキラキラする。


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ケイムは、とても深くて良い色。薄っすらと七色の光彩も出ている。好みが分かれると思うが、個人的には理想形。


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アンティーク(グレー)の良さが分かる一枚。


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振り返り

デザイン

出来上がった直後は客観的な目が失われていたりもするので、何とも言えない部分もあるが、悪くないと思う。


単体で見るとまとまって見えるが、実際のFrank W. Thomas Houseのように複数枚が並ぶとすれば、もっと粗密をはっきりさせる必要があるだろう。密は良いとして、粗が足らない。

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このように、画像処理をして4枚を並べるシミュレーションを行ってみると良く分かる。やっぱり窮屈な印象を受けるのだ。粗が足らない...。


ガラス

白はとても良い。色み、透明度、質感...まあ好みの問題なのだが、アンティークの白よりこのココモのガラスの方が断然好きだ。このガラスは、板で見た時はそこまででもないが、カットして組み込まれると一気に魅力が出る。何でだろうか。アンバーと合せてスティップルの白にする案もあったが、このココモの白の方がスティップルのアンバーのとの差が出て良いだろう。


アンバーは、日に透かすと結構色みが薄まるので、もっと茶色寄りの色でも良いかもしれない。スティップルで良い茶の単色はない気がするので、具体的なコレと言うガラスは浮かばないが、半透明の綺麗な茶色があれば、また違った趣が出て良い感じになると思う。


グレーのアンティークは、強い光を受けると結構色が薄くなるので、もう少し濃いガラスでも良かったかもしれない。ただ、この薄さは、これはこれでかなり良かった。アンティークの気泡やクリスタルラインも、程好くアクセントになっていた。


クリアのニューアンティークは、一応表裏を気にして全て揃えたが、これが中々の重労働。気にしていても間違いが多発した。マジックで書いても確実に何枚かは間違う。違いが分かるのは制作者くらいであろうし、今度からは気にしないでおこうかと思っている。


出来・仕上がり

Frank W. Thomas Houseの実物のステンドグラスは、写真で見る限り直線が強い。おそらく亜鉛のケイムで組まれている。一方で今回のこのパネルは鉛で、しかもFH4のソフトという薄くて非常に曲がり易いもの。


どうやっても亜鉛のような曲がらない金属で組んだような線は出せないので、その方向性で過度にこだわるのは違うのだろう。ただ、そんな中でも、押えるべき線、そんなに気にしなくて良い線があるので、そこを見極めて、ポイントは外さないようにしたいところだ。


そんな中、このパネルは水平垂直線が殆どで、シンメトリーであり、等間隔な部分も多いため、定規を使って間隔などを測って進めたりもした。だが、最終的には目で見て不自然な箇所に気付けるようにしたい。定規で測って安心すると、思わぬところを見落としてしまう。


あとは、組んだ後にラインやハンダの直しをする際、直したい箇所を直したら、その直しが他に影響していないかをチェックする必要がある。当たり前のことなのだが、それが出来てない気がしている。

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ケイム2重の箇所は、2本並べたパーツを使うよりも、一本で組んで、もう一本はケイムの表面だけを張り付けた方が良かったかもしれない。組むのにかなり苦労したからだ。ちなみに、FH8は正確にはFH4の倍の太さではないので、敢えて使わなかった。


全面ハンダは、盛過ぎず少な過ぎず、しわを減らして表面をきれいに仕上げることが、当たり前だが大事だ。ハンダ以前のケイムのコンディションも大事。弱いFH4sならなおさら。温度はケイムが溶けないギリギリの高さで行うのが理想的だ。


今回、全面ハンダのコツとして気付いたことがあった。

・ケイムの差し込みで、差し込まれているケイムのハンダを後にする(差し込んでいる方のケイムに先にハンダを流す)。

・線の途中では極力コテを止めない。止めるとすれば接点で止める。


作業後に気付いたのでこのパネルでは適用されていない。今後に活かしたいところ。全面ハンダについては、あとは兎に角慣れだ。






このパネルは、もう少し放置してからクリーニングをし、大事に保管しておこう。受注品ではないので、このパネルにご興味のある方は、是非お気軽にご連絡下さいませ。




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