フランク・ロイド・ライト風明かり窓03

image



組み・ハンダ

前回でガラスカットまで終えたところ。今回は組みから。



image

長方形のガラスだけの組み合わせなので、ガラスカットが正確であれば組みに時間は掛からない、はず...。


image

組み終えたところ。


image

ケイムの間隔を気にしつつラインを合わせ、点ハンダを行う。


image

表裏の点ハンダが完了。少し光にかざしてみる。


image

続いて全面ハンダ。クリア部分のガラスが4mmで左右のケイムが15mmなので、全面ハンダを施すと、かなり重量感が出る。


image

両面の全面ハンダを終えたら、ペーストを熱湯で洗い流す。


乾かして水気がとれたら、パテ入れを行える。





パテ・仕上げ

image

パテを入れ終わり、軽くクリーニングしたところ。ガラスが厚いので、通常よりもパテの入りは少ない。


image

この状態で放置し、パテを乾かす。





image

10日ほど経過。はみ出たパテを切り、ケイムを真鍮ブラシで良く磨けば、腐食作業の準備は完了。


image

硫酸銅の5%水溶液で腐食した直後の状態。今回は、全体的に銅色が強めに出た。


別のパネルを同じ濃度の液で腐食した時とは、また違った趣になった。腐食時のちょっとしたスポンジの動かし方や、液を洗い流すまでの時間、水溶液の温度、気温などに左右されて色が変わるのだろうが、予想がつかない。時間が経つと、また色は変わる。


この後、ガラスを綺麗にクリーニングし、ステンドグラス用のポリワックスを塗布して更にケイムとガラスを磨き、完成




完成

image


image


image


image


image


image


image





振り返り

縦長の細長いガラスの強度は、4mmのガラスを使うことにより十分に保たれた。これがもし3mmであったら...、できなくもないが、制作中の扱いをもっと慎重にする必要があっただろうし、もしかしたら製作途中で割れていたかもしれない。


今回のステンドグラスは、典型的な、多くの人がイメージするような煌びやかなステンドグラスではなく、生活空間に溶け込むタイプのステンドグラスだ。単体で見ると地味かもしれないが、建物に入れば、きっとその空間に、さやかな彩りを与えてくれることだろう。


このパネルはこの後、Y様の手に渡り、取り付けられる日を待つことになる。



 Comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連する記事 - Related Post

フランク・ロイド・ライト風明かり窓02 - ガラスカット

デザイン決定 前回描いたデザインをご提案し、一次選考にA案、D案が残った。 D案は、もう一工夫加えたデザインを何点か描いた。右の3つはその一部。A案も、少しデザインを変...…
続きを読む

フランク・ロイド・ライト風明かり窓01 - 構想・デザイン

Y様邸お手洗い明かり窓 このサイト経由でお問い合わせを頂いた、Y様。新築する家のお手洗いの明かり窓として、ステンドグラスをご検討中とのこと。 デザイン案を既にご自身で描かれていて、...…
続きを読む

Frank W. Thomas House by Frank Lloyd Wright

フランクW.トーマス邸 フランク・トーマス邸(Frank W. Thomas House)は、イリノイ州のオークパークにある、フランク・ロイド・ライトが設計した個人の邸宅。1901年に建...…
続きを読む

フランク・ロイド・ライトのステンドグラスについての考察

建築家フランク・ロイド・ライト 本題であるステンドグラスの考察の前に、先ずは彼の建築家としての位置付けとその生涯を、簡単に記す。 フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wri...…
続きを読む