ステンドグラス関連用語辞典
Stained glass Related Glossary
Post date:2014.04.24
Last Update:2024.01.24
「前衛」「先駆け」「革新的」「最先端」といった意味。主に芸術の文脈で使われ、大胆且つ独創的であることを指す。巷に存在するステンドグラスの99%は、決してアヴァンギャルドではない。
旭硝子株式会社は、世界最大手のガラスメーカー。板硝子でも世界トップシェア。国内板ガラス三大メーカーのうちの一社で、三菱グループの企業。
1909年、日本で初めて板ガラスの生産に成功し、現在は世界28ヵ国に展開する超グローバル企業に成長した。かつてはステンドグラスでも使えるような型板硝子を作っていたが、現在は作られていない。
工事を施工するために必要な、作業するための床。通常は仮設のものを指す。高所にステンドグラスパネルを設置する際には、足場を設置してそこで作業することが多い。大きなものでなければ、簡単に組み立てられる。ちなみに、建設業における死亡労働災害の原因の一位は足場からの転落死。
左右対称でないこと。左右に限らず上下など他の「対称」でも使われる。シンメトリーの反対語。
完全なシンメトリーではなく、シンメトリーに少しだけ変化が加わった状態のこと。シンメトリーは、力強さ・安定さにおいて強い表現力をもっているが、堅苦しく余裕のないイメージとも捉えることが出来る。亜シンメトリーはそれを軽減し、現代的な感覚を生む。
19世紀後半にイギリスで起きた美術工芸・デザイン運動。工場で機械により大量生産されたモノを否定して労働の喜びや手仕事の美しさを尊重し、生活と芸術の統一を主張した。運動はイギリス人で詩人、思想家、デザイナーであるウィリアム・モリス(1834年-1896年)が主導し、彼はモリス商会を設立して、壁紙や家具、ステンドグラスなどの装飾品を制作した。
この運動をきっかけとして近代デザインが大きく花開いたとも言われている。
ガラスを溶かすフッ化水素酸という劇毒物を使った、エッチングの技法。フッ化水素酸の危険性が良く知られるようになったこともあり、今では危険すぎてほぼ行われなくなった。そもそも、今はフッ化水素酸自体の入手が難しい。
画家・美術家・工芸家・建築家・デザイナーなどが仕事を行うための、専用の作業場のこと。フランス語。日本語の「工房」、英語の「スタジオ」と同じような意味だが、やや高尚で洗練されたイメージを伴って使われることが多い。
仏サンゴバン社の型板ガラスの一つ。長方形の色々な形のピラミッドが並んだような、古代エジプト風のテクスチャを持つ。色はクリアのみで厚さは4mm。別名、ナイルの賜物。
1931年創業のキルンメーカー。陶磁器の窯として名が知られているが、ガラスの焼成もできる。エクセル(EXCEL)・シリーズが有名。窯が分割できるので、持ち運びが便利。
ガラスに格子状のワイヤーを入れたガラスで、主に防火用のガラスとして用いられる。
建築基準法では、特定の条件下で防火仕様のガラス(網入り板ガラス等)を使用しなければならない。それは、火災時に、熱でガラスが割れて飛散し、火災の範囲が広がることを防止するためである。
網入りガラスは、素人目には防犯のためと見られがちだが、防犯性能は決して高くはない。それどころが、破損時にガラスが崩れ落ちるのを防ぐため、ガラスを破っての進入が容易とも言われる。
アメリカのガラスメーカー。普通のガラスより若干薄い。現在はほとんど日本に入ってきていない。
アラビアゴムノキの樹液からとるゴム状樹脂。ガラスへの絵付けを行う際、顔料に混ぜて使われることがある。
イスラム美術の一様式で、植物や動物の形を元とした幾何学的文様を反復して作られている模様。モスクと呼ばれるイスラム教の礼拝堂の壁面装飾に通常見られる。語源はフランス語で、直訳すると「アラビア風」という意味。広義では、美術以外にも、音楽や踊りなどの用語としても使われる。
r(radius:半径)を表す記号。また、そこから転じて曲線やカーブの事やその曲がり具合を指す。使われ方としては、「アールがかかっている」「アールがきつい」など。
アール・ヌーヴォーの時代に続いて登場した美術・芸術・工芸のデザイン様式。幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、黒、金、銀、原色といった鮮烈な色彩などの特徴を持つ。語源は1925年に開催されたパリ万国装飾美術博覧会の略称であるをアール・デコ博からきている。様式の一例としては、アメリカのクライスラービルが挙げられる。
サンゴーバンの型板ガラスの一つ。ドイツ語で、「昔のドイツ」「旧ドイツ」という意味。昔のドイツの手作りガラスを模したガラス。型板ながらとても良い感じのテクスチャになっている。4mm厚で若干扱い辛いのが難点。
19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心にして芽生えたデザイン様式。曲線を多用した有機的なデザインが大きな特徴。花や植物などのモチーフや自由曲線の組み合わせによって構成されている。
当時、中心地のフランスではエミール・ガレ、ドーム兄弟らがナンシー派を形成し、特に中心的な役割を担った。言葉の由来は、美術商サミュエル・ビングが1895年に開店した画廊「アール・ヌーヴォー」に由来する。フランス語でNouveau=新しい、art=芸術、つまり「新しい芸術」という意味。アメリカでは「ティファニー」、イギリスでは「モダン・スタイル」と呼ばれることもある。
代表的な作家として、アントニオ・ガウディ(建築)、エミール・ガレ(ガラス)、ルイス・コンフォート・ティファニー(ガラス)、アルフォンス・ミュシャ(絵画)などが挙げられる。
Uncategorized Glassの略称。定番外ガラスのこと。 定番ガラス制作時の失敗ガラスが主だが、そうとは思えないような素晴らしいガラスも稀に存在する。
原子番号51の元素。元素記号は「Sb」。レアメタルの一種。毒性があり、イギリスの連続殺人犯グレアム・ヤングが、職場の同僚を殺すために用いた毒物として知られている。ハードタイプのケイムには、ハードにするためにこのアンチモンが微量ながら含まれる。
なお、ハードタイプのケイムに含まれるアンチモンの量はわずかであるため、少し触れたりするくらいで健康に害が出ることはまずない。
昔ながらの手吹き製法で作られた板ガラス。手間が掛かり生産量が限られているため、ステンドグラス用の板ガラスとしては最も高価である。手作りのため厚みが一定でなかったり、製造過程において独特のテクスチャが付く場合も多いが、アンティークらしさを出すためにそれらが意図的につけられることもある。
製法が古いのでアンティークと言われるが、決して古いガラスという意味ではない。
イタリアのアンティークミラー社で作られる特殊な鏡。鏡面が独特な模様で彩られており、普通の鏡のような姿を映す用途としては使われない。通常のミラーと組み合わせて装飾として使われることが多い。
そのまんんま、古いアンティークのミラーという意味で使われることもあるが、全く意味が違うので注意が必要。
Antique Mirror 社 HP色の名前。一般的には、黄褐色の色を総じてアンバーと呼ぶことが多いが、正式には、別の2つの意味がある。
アンバー(umber):黄褐色の天然鉱物顔料「アンバー」を由緒とする色名。関連色名としてローアンバー(raw umber 「生のアンバー」)、バーントアンバー(burnt umber 「焼成したアンバー」)がある。
アンバー(amber):琥珀(こはく)色、すなわち、透明感のある黄褐色や、黄色よりの橙色。ウイスキーやブランデーの色。
ガラスの切断面の角を少し落とした状態の、落とした角の糸のように細い面のこと。グラインダーやルーターで加工する。 糸面加工により切断面の鋭利さがなくなり、接触時に手を切り辛くなる。また、ガラスの欠けを防ぐ効果もある。
主に木材において、部材が90度で接するときの隅角部の接合方法で、ドン付けして片方の小口を見せるやり方。ステンドグラスを固定する押縁の加工などに用いられる。
ガラス表面に金属の結晶を薄く焼き付けたガラスで、虹色や玉虫色に光って見える。虹彩、ラスターガラスなどと呼ばれることもある。
ガラスの色見本。ガラスを数センチ角に切ったサンプルが、各メーカーから出されている。サンプルにはあっても実際には入手できない板ガラスが多数あるので注意が必要。フュージング可能なガラスは焼成後に色が変わることがあるので、焼成前と後の両方を用意するのが好ましい。
室内装飾品のこと。広義には室内を装飾するモノ全般を指すが、狭義ではその中で装飾性に特化されたものだけを指す。
インテリアは装飾品や什器そのものというより、それらによって飾られた室内空間という概念で使われることが多い。具体例を挙げると、カーテン、カーペット、壁紙、家具、照明器具、ドア、間仕切り、などはインテリアと言える。
←→エクステリア
電動ドライバーの一種。高速で打撃を加えながらネジを打ち込むことによって強い締め付け力が加わる。
アメリカのガラス用機械メーカー。ルーターではグラスターに次ぐシェアを持つ。
モダニズムを代表するドイツの建築家。造形は機能に従うものであり、国を超えて、世界的に統一された様式をもたらすと主張した。
美術と建築に関する革新的な教育を行った学校である「バウハウス」の創立者であり初代校長でもある。そのため、建築家としてよりも、教育者としての印象が強い。
ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエらと共に近代建築の四大巨匠の一人とされている。
英国のビクトリア王朝時代(1837~1901年)のファッションや家具、美術をモチーフにしたスタイルのこと。ヴィクトリアン、ヴィクトリア風とも言う。
ヴィクトリア調のステンドグラスと言うと、装飾的でロマンチックなデザインなもを指すことが多い。アールヌーボー調との区別が難しいが、それを更に派手にしたようなイメージで語られることが多い。
フワッとした透けたレースのような流れの入ったガラス。直訳すると、「小さく束ねた」「ひと握りの」「ほんの少しの」
ココモに次いで古い歴史のあるガラスメーカー。1904年創業。古い時代に使われていたウィンドウパネルのガラスの雰囲気と色を再現したイングリッシュマッフルシリーズが有名。
スペトラム社でつくられる、湖面や小川のせせらぎのような、穏やかな波状のテクスチャをもつガラス。熱くてまだ柔らかい状態の板ガラスを引き伸ばして作られる。
日本のステンドグラス工芸家。埼玉県に本社を置く日本屈指の規模のステンドグラス工房、「バロック」の代表取締役でもある。日本で最も成功したステンドグラス関係者の一人。
20代の頃に訪れたロサンゼルスでステンドグラスの美しさに触れ、帰国後本格的に制作を開始。作品は公共施設から個人宅まで数千件を超える。また、近年では、ヤノベケンジ、村上隆、ビートたけしなどといった現代アーチストとの共同作品も多く手掛けている。
本社工房内にはギャラリーが併設されており、多くの作品を自由に鑑賞できるようになっている。作品は、ステンドグラスがメインではあるが、その枠にとらわれない様々なガラス工芸作品を制作している。
宇野澤ステインド硝子工場から別府七郎、木内真太郎が分離独立してできたステンドグラス工房。宇野澤ステインド硝子工場と名前が非常に紛らわしいが、当時この2つの工房が別で存在してた。この工房は、後に別府ステンド硝子製作所と玲光社に分かれることになる。
明治23年(1890年)に宇野澤辰雄が設立、一時期の休業を経て、明治39年(1906年)に宇野澤辰雄の養父である宇野澤辰美が本格的な再開を果たした、日本で初の本格的ステンドグラス工房。開設メンバーは、宇野澤辰美、別府七郎、木内真太郎、大立目重義(会計方)。松本ステンドグラスの創業者である松本三郎も、ここで技術を学んだ。小川三知の小川スタヂオと並び、日本のステンドグラスの2つの源流のうちの一つ。
日本人初のステンドグラス製作者。
明治政府によりガラス技術の習得を目的としてドイツへ留学し、日本に初めてステンドグラスの技術を伝えた。明治23年(1890年)に宇野澤ステインド硝子工場を設立。
ガラスやサッシなどの板状のものを運搬する際に用いられる、車の荷台に固定された縦長の三角形で傾斜のある台。ガラス馬、置馬とも言う。
ガラスやステンドグラスは小口面が強度があるため、立てて運ぶのが最適である。そのため、このようなものが使われる。なお、より小型でキャスター付きの手押し台車型のものは「ポニー」と呼ばれる。
日本のステンドグラス制作者。宇野澤ステンド硝子工場の職人で、その後、名古屋で梅澤ステンド硝子製作所を開業。井元為三郎邸や岐阜県庁舎のステンドグラスが知られているが、それ以外はほとんど世に知られていない。宇野澤ステンド硝子工場にいた志村博もかつて梅澤の工房に在籍していたことがある。
ごく微量のウランが入っているガラス。美しい蛍光の黄緑色を呈する。1830年代にヨーロッパで作られ始め、ウランが原子力に利用されるようになる1940年代までに欧米で大量に製造された。「ウランガラス (Uranglas)」はドイツ語読みで、英語ではvaseline glass(バセリンガラス/ワセリンガラス)と呼ばれることが多い。色は黄色と緑色が殆どだが、稀にピンク色/水色/青緑色/茶色なども存在する。
自分の尻尾を噛んでいるいる竜のマークでお馴染み、ランク制作に欠かせないアメリカのステンドグラス用ガラスメーカー。 モトル(まだら)模様が有名。発色はブルズアイと同様ビビッドなものが多い。また、アンカット(UNCAT)と呼ばれる、定番外の一点ものガラスが多く流通している。
引き戸の上部に戸車があり、上からぶら下がっている戸(建具)。うわつり建具。
外壁や庭、外構などを含めた建物の外観全体を示す言葉として、住宅や建物の「インテリア」に対応する言葉として使われる。インテリアと同じく、具体的な構造物を指すというより、建物を取り巻く空間、あるいは環境という概念で使われることが多い。
←→インテリア
株式会社エー・ジー・クルー。東京都にある、ステンドグラスをはじめとする各種建材用ガラス製品の企画・デザイン・製作・販売・施工を行う、大手制作会社。
「建築とアートの融合」をテーマとして掲げ、日常生活に密着する、さまざまなスタイルのガラスを使った建築空間を提唱し続けている。
「エシャロット(échalote)」という名の、玉ねぎに似た、フランス料理には欠かせない野菜。ステンドグラスのランプシェードで、先がエシャロットのように尖ったものを、「エシャロット型」などと呼ぶ。
なお、エシャロット(échalote)はフランス語で、英語ではShallot(シャロット)という。
ステンドグラスにおける「絵付け」とは、ガラスに特別な顔料を用いて絵を描き、それを窯で焼成して定着させることを指す。顔料の成分は主にガラスと金属の粉で、グリザイユ、エナメル(エマイユ)、シルバーステイン(ジョンダルジョン)などの種類がある。
ガラスに砂を吹き付けて表面を削り、擦りガラス状にする技法。サンドブラスト。削り込むので絵画のような彫刻的な立体感を表現することが可能。
本来はエッチングとサンドブラストは全く違う技法だが、現在は、ほぼサンドブラストがエッチングに取って代わっている。そのため、サンドブラストのことをエッチングと呼ぶことが多い。ちなみに、本来のガラス加工におけるエッチングとは、特殊な液体をガラスの表面に塗り腐食させることによって加工する技法のこと。
ガラスへの絵付けで使われる顔料の一種。エマイユはフランス語で、英語ではエナメル。カラフルで多様な色彩表現ができるが、酸や摩擦に弱いという難点がある。
成分は、酸化金属とガラスの粉で、酸化金属だけなら薄い水彩画のようなタッチになり、ガラスが多ければ油彩画のように厚みが出てくる。低温で溶ける。
工具などを使いガラスに文字や絵を彫ること。手で彫るのは大変なので、一般的には電動工具を使う。
engrave(英語)の意味:金属・石などに文字・図案などを彫る。グラヴィール(gravure:フランス語で「彫刻」という意味)も同じような意味。
1:1.6180339・・・・((1+√2)/2)として表される比のこと。古代ギリシア以来「神の比」とまで呼ばれ、人間にとって最も安定し、美しい比率とされている。ただし、明確な科学的根拠はない。
硝子商の大竹龍蔵が1928年に神田に興した千代田ステンドグラス製作所を前身とし、戦後に大竹ステンドグラスと改称して現在まで続く、老舗ステンドグラス工房。大竹龍蔵は宇野澤組や小川三知とも交流があったらしい。
ノコギリなどで木材を加工する際に生じる、目の細かい木屑。ケイムで組んだパネルにパテを詰めた直後、パネルの上におが屑をかけて布やブラシでこすり、余分なパテを絡め取ったりして使用する場合がある。
日本人初のステンドグラス作家と言える人物。
元々は東京美術学校(今の芸大)を出た日本画家だったが、アメリカへ渡ったのをきっかけにステンドグラスの道に入り、帰国後、数々の名作を残した。
ちなみに、宇野澤辰雄と同い年だが面識はない。
開口にガラスを固定する際に使う、ガラスを抑えて固定する細い棒状のもの。通常は押さえ縁を釘で固定するため木材が使われる。 押し縁ともいう。
アートガラスの最高峰との呼び声も高いアメリカのガラスメーカー。燃料費の高騰により元々の工場を閉鎖し、現在はヤカゲニー社内に生産場所を移してガラス作りが行われている。
飾り付けに用いる装飾品のこと。特にクリスマス時期、ツリーなどに飾るデコレーションとして用いられることで有名。 基本的に、メインのものを引き立てるための装飾品、という意味合いを暗にもつ。
広義ではマシンメイドで透明ではないガラス全般。狭義では不透明で乳白色の入ったガラスのこと。アンティークの不透明は一般的に含まない。
英語の発音はオパレッセントグラス。
バッカー(目地材)として、ステンドグラスと合わせガラスの間に使われることがある便利なもの。硬軟2重の素材でできており、合わせガラスとステンドの間を隙間なく平行に保つことができる。
素材はポリエチレン製で、上層オプセル4mm 下層硬質5mmといった構造になっている。
カッパーを押さえる際に使われるヘラ。ケイムの溝を広げたり、ほかの用途にも色々使える優れモノ。ラスキンとも言う。
居住、生活する建物の外にある構造物を指す言葉。具体的には、車庫、門、塀、柵、庭木、物置、など。
屋根、天井、壁、床などに採光、通風、換気、眺望、通行などの目的で、その一部を開けている部分。主に窓や出入口のことを言う。ステンドグラスパネルもっぱら開口部に設置される。
ステンドグラスのデザイン画は、通常A4、A3などのサイズに1/10や1/5のスケールで書かれているが、それを実際のステンドグラスの原寸に拡大すること。
拡大されたデザイン画(下絵)を元に、型紙がつくられ、下絵の上でステンドグラスが組まれるため、非常に重要な工程である。手で拡大する場合は、定規やコンパス、カーボン紙などをを駆使する大変な作業だが、できれば頑張って拡大するのではなく、A2やそれ以上の大きな紙にプリンタで直接デザイン画を拡大して印刷した方が良い。そうすれば、短時間でこれ以上なく正確に拡大ができる。ただし、そのためには元のデザイン画を正確に書く必要があるし、費用もやや掛かる。
建築用語としては、窓や出入り口なのどの開口の周囲に付ける化粧枠、見切り材のことを指す。
通常のハンダはケイムなどの溶接を目的としているが、そのハンダの形状に変化をつけることで、装飾としての意味も持たせているもの。溶接を目的としない単なる装飾としても用いられる。主に万華鏡の制作時に用いられる技法。
ガラスカットのために用いる、切りたい形のガラスと同じ形をした紙。下紙やデザイン画を元に作られる。厚めのクラフト紙やケント紙が使われることが多い。
型紙をガラスの裏側に当てて油性ペンで形をなぞり、その線の内側に沿ってガラスをカットする使い方や、ガラスに型紙を当て、その縁にガラスカッターの刃を沿わせてダイレクトにガラスをカットする使い方をする。
直径20~50mmほどの、片面が細かい三角形にカットされておりキラキラと宝石のような効果が出るガラス。通称「ジュエル」
銅箔に糊がついてテープ状になっているもの。これを切ったガラスの側面に付けて他のガラスピースと半田付けすることで、ランプなどの立体物や、平面のパネルを作るのが、ステンドグラスの2大技法のうちの一つであるカッパーフォイル技法(ティファニー方式、アメリカ方式などとも呼ばれる)。コパー、コッパーとも発音する。ちなみに、2大技法のもう一つはケイム技法。
テープの粘着面がクリアのものとブラックのものがあり、クリアは不透明ガラス用、ブラックは透明ガラス用とされているが、多くの人は、ブラックのみを使う。ガラス幅に合わせて何種類かの幅のものが用意されているが、アメリカ製であることもありインチ表示のため、最初は分かり辛くて戸惑う。ちなみに3mm幅のガラスに使うもっとも一般的なものは、7/32インチ(5.6mm)幅のもの。
キリスト教の教派の一つ。バチカン市国に総本山を構え、ローマ教皇を頂点とする世界規模の組織力を持つ。
カトリックは、伝統的に美しく煌びやかな宗教芸術が特徴的で、その芸術性の高さは、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂やフィレンツェのサンタマリア・デル・フィオーレに代表される。
一般的にイメージされる、ステンドグラスや像などで装飾された教会はカトリックの教会であることが多い。
ある直線Aの終点から直角に進む線Bがあった場合、BのことをAに対する矩という。つまり、直角のこと。曲(かね)とも書く。 転じて、長方形の一辺が直線になっていることを指す場合もある。
ステンドグラス用ガラスの板に対して、「矩が出ている/出ていない」などといった言い方をする。また、直角を求めるための物差しを曲尺(かねじゃく)、「指矩(さしがね)」と言う。
金属製の定規。製図や型紙のカットに用いる。数十センチ~2m以上まで様々なサイズのものがある。購入する際は「JIS1級」印のものがお勧めである。
型紙を作る際に、下紙と型紙用紙の間に挟み複写を行うために用いる、特殊な紙。感圧紙。ボールペンなどで筆圧を強めにして線をなぞると、それがカーボン紙を通じて型紙用紙に伝わり複写ができる仕組み。
ガラスの小口を蒲鉾状に丸く削った状態を指す。テーブルトップに使われるガラスなどに用いられる。
言わずと知れた、ステンドグラスの材料。二酸化ケイ素(SiO2)、炭酸カルシウム(CaCO3)、炭酸ナトリウム(Na2CO3)を主成分とし、色付けには様々な酸化物が使われている。古くは、玻璃(はり)、瑠璃(るり)、ギヤマン、ビードロと呼ばれた。
ステンドグラスには板状のガラスが主に使われ、それらはほぼ全て外国製である。生産国はアメリカやドイツ、フランスが主。
クリアガラスの片面に描かれた、油絵のようなもの。描いた側とは逆から観賞する。日本でも江戸時代に描かれた。現代ではほぼ用いられない、廃れた技法。
ステンドグラスに使用するガラスを選ぶこと。ステンドグラスの良し悪しの2割はこの工程で決まる。
依頼主がいる場合、製作者がガラス選びを行った上で依頼者の同意を得て、制作を開始するのが常である。場合によっては依頼主に積極的にガラスを選んでもらうこともある。
ガラスにスコア(傷)を付けるための道具。現在は先に超硬合金(鋼鉄、タングステン合金等)製の小さなホイールが付いた、オイルカッターが多く使われている。以前はダイヤモンドの刃が付いたカッターが使われていた。
ガラスカッターを使ってガラスに傷(スコア)を入れて割る一連の動作。
型紙通りにガラスをカットするには、型紙をガラスに当て、その際を油性マジックで罫書き、線の内側を、正確にカットする必要がある。直線は定規を使ってカットするため比較的容易だが、曲線はフリーハンドのため、正確にカットするには慣れが必要。この方法は、正確性を重視したり、同じ型紙で何枚もカットするのに向いている。
一方、人・工房によっては、罫書線を引かず、型紙をガラスに当て、その際にカッターの刃を当てて際をなぞるように直接カットすることもある。その場合、単純に際をなぞって切ると型紙より大きくなってしまうため、型紙を少しずらすなどの微妙な調整が必要。罫書線を引く必要がないためトータルでカットが早く行えるが、正確に切るには慣れと技術を要する。また、同じ型紙で何枚もガラスを切るとカッターのオイルで型紙が傷みやすいため、要注意。
→シングルロール single rolled
→ダブルロールdouble rolled
→アンティークantique
→キャセドラル Cathedral
→フロート float
→トランスペアレントガラス Transparent Glass 透明
→トランスルーセントガラス translucent 半透明
→オパレッセント opalescent オパールのような、 乳白光を発する.
→オペーク Opaque 不透明 オパックとも言う
→パテ
東京に本社のあるステンドグラス材料問屋、がらすらんど株式会社。おそらく関東では最大手の問屋さん。実際の材料であるガラス等は埼玉の山奥にあるカスタマーセンターにあるため、見て買うにはそこまで行く必要がある。会社名が独特。。
ガラスの小口をガリガリと削る道具。二本の金属棒を蝶番でつないだだけの簡単な構造で、先端のガラスを削る部分がV字型になっているのが特徴。熟練者はルーターと同じように、自由自在にガラスを成形することができるらしい。
外国では使われておらず、日本独自のものと思われる。日本ではグロージングプライヤー、矢床(ヤットコ)と呼ばれることもあるようである。ワニ口の代わりとしてガラスを割り取る際に使うこともできる。
ガラスのかけら、くずガラスのこと。洗浄、粉砕などをしてリサイクルガラスの原料になるなど、他の用途に使われる。
紫外線(UV)を当てると固まる特殊な接着剤。ガラス同士の貼り付けに使用する。フォトボンド、 紫外線硬化型接着剤、UV接着剤などとも言う。
ガラス同士を接着し、それを作品としたり、ステンドグラスのパーツとして使用したりする。
冷たく感じられる色。青や青緑。
配色において、背景となる最も面積が大きい色。基本的には抑えめで飽きのこない地味めの色が選ばれる。ベースカラー。
ランプシェードのトップにつけるパーツ。シェードをランプベースに取り付けた後、これで固定する。漢字で書くと擬宝珠。
鋳型の中に溶けたガラスを流し込んで成形する技法。castは鋳型という意味。
機械作りのクリア系ガラスを総じてキャセドラルグラスと呼ぶ。なお、キャセドラルとは本来は「大聖堂」という意味。
猫の足跡のようなガラスのテクスチャ。ガラスの制作工程で、冷たいテーブルの上に熱いガラスがのせられた際に表面が冷えてできる。
江戸時代に使われたガラス製品を指す言葉。ポルトガル語でダイヤモンドを意味する「diamant」が語源となっており、これはガラスをカットするのにダイヤモンドを用いていたため。ガラス製品の中でも特にカットガラスに対して使われる言葉。
普通のフロートガラスを加熱した後、風で急激に冷やすことで作られる特殊なガラス。通常のフローとガラスに比べて3~5倍程度の強度を持つ。しかし、それを超える強い衝撃を受けると粉々に砕け散ってしまうので、防犯性能が高いとは言えない。粉々に砕けた破片が粒状になるため、割れた際に比較的安全とも言える。
配色において、変化や個性を与えるために、意図的に加える「小面積の色」のこと。これにより全体を引き締めたり、印象を変えることができる。アクセントカラー。
紀元前に、古代ギリシア人によって創造された建築様式。パルテノン神殿が有名。この頃は、ステンドグラスどころか、ガラスもまだ普及していない。
イエス・キリストを救世主として信じる宗教。世界における信者数は20億人を超えており、すべての宗教の中で最も多い。 元は一つであったが、11世紀に東の東方正教会(ギリシャ正教)と西のローマ・カトリック教会に分裂、また、16世紀にはルターによる宗教改革によりローマ・カトリック教会の中からプロテスタントが派生した。
その後も様々な教派に分裂して現在に至るが、この「カトリック」「プロテスタント」「東方正教会(ギリシャ正教)」が現在もキリスト教の世界三大教派として位置付けられている。日本においては、1549年に、カトリックの司祭、イエズス会のフランシスコ・ザビエルらによって最初に布教がもたらされたとされている。
ガラスをカットした後の、何も後処理をしないそのままの状態のこと。手が切れるほど鋭利になっている場合がほとんど。
金箔を貼ること。ガラスに応用したものをグラスギルディングと言い、出来上がったものをギルディンググラスなどと言う。ガラスは透明であるため、裏側から貼り付けることもできる。
電気炉の棚板上などで使う、スペーサー、足。耐火石膏・耐火レンガ等でできている。
キルン(kiln)とは、窯、炉のこと。キルンワークとはキルンを使ったガラス加工技法全般を指す言葉。「フュージング」「スランピング」「パート・ド・ヴェール」「絵付け」などの技法が含まれる。
ガラスが地中に長年埋まっている間に表面が侵食されて化学変化を起こし、銀色や虹色、玉虫色に輝く現象。金色の場合、金化と呼ばれる。風化現象の一種。銀化したガラスは大変美しいが、欧米では銀化を好まず、除去するのが慣例になっている。
土の中にガラスが埋まっている間に、ガラスに含まれるアルカリ分や珪酸塩が、土中の水分や酸などにより溶け出し、周囲の元素と化学変化を起こして、ガラスの表面に雲母状の薄い膜を形成する。それが長い年月の間に多層の薄膜として形成され、光を乱反射したりプリズムのように光を屈折させるため、銀色や虹色、玉虫色に輝くようになる。
銀化したガラスを水中に入れると、一時的に銀化現象は見えなくなる。これは、上記の化学変化・風化によってできた微細な空洞に、水が入り込み、光の乱反射がなくなるためである。乾燥させると再び美しい銀化が現れる。
なお、ガラスの表面に金属酸化物などを焼き付けて人工的に虹色を出したガラスに、イリデッセント、ダイクロ、などがあるが、これらは自然の銀化とは区別される。
金属に、繰り返し長時間小さな力が加わることにより、内部に微小な亀裂が無数に生じ、その積み重ねにより、金属が突然割れること。正式には「疲労破壊」、「疲労」という。疲労破壊は、プラスチック、ガラスなどすべての固体に見られる。
ステンドグラスパネルに微小な力が加わり続けることにより、ケイムのハンダされた接点で金属疲労が起きやすい。
目に見えない、張りつめた何か。デザインにおいて、空間構成、色、バランスの妙により生まれる研ぎ澄まされた雰囲気。良いデザインには緊張感がある。
話が変わるが、良い仕事をするためには適度な緊張感が必要不可欠。
鏡を作る工程において、ガラスの裏面に銀メッキを施すこと。その後、メッキを保護するために銅でメッキして、さらにその上から保護用の塗料を塗る。透明のガラスに銀引きすれば普通の鏡になるが、色付きガラスに銀引きするとその色の鏡になる。
消費者の間で直接、モノやサービスの評価情報が伝わること。口・ミュニケーションの略。一般的な広告よりも遥かに宣伝効果が高いと言われている。
昨今のインターネットの普及により、今までの口頭でのやりとりに加えてネットの掲示板や各種SNSによるクチコミが幅を利かせてきた。そのため、のクチコミの重要性は日々増していると言える。
極論すると、図らずもクチコミで良い評判が広まってしまうような「極上のものモノ」を作ってさえいれば、他は何もしなくて良い。
ケイムとガラスでステンドグラスを組み上げていくことをいう。片側から順にケイムの溝にガラスを差し込んでいき、デザイン画、下紙通りに正確に組み上げる必要がある。コツがわかれば綺麗に組むことはできるが、早く綺麗に組むには熟練のワザを要する。
クラウングラス、クラウンガラスは、クラウン法というガラスの製造方法で作られたガラスを指す。吹きガラスの技法を基に、遠心力を使って円盤状の平らなガラスを作る製法で、現代では、制作されたガラスは主にロンデルと言う名で出回っている。現代のように平らな大きなガラスを作る技術がなかった時代は、クラウンガラスを鉛の桟で繋ぎ合わせて一枚の窓ガラスとしていた。
なお、光学ガラスの一種としても「クラウンガラス」というものがあるが、これはステンドグラスとは全く関係ない光学系の分野で使われるもので、別物と考えて良い。
アメリカのガラス用ルーター製造メーカー。1978年設立。ダイヤの刃に定評がある。 日本ではダンントツでシェアNo.1。
ガラスのテクスチャで、ヒビが入ったような模様を意図的に作っている。スペクトラムのものは安っぽいが、ランバーツのは超格好良い。
色が段階的に少しずつ変化する様。変化するのは濃淡や明暗、色相など。グラデーションになっているガラスは綺麗。
ガラスのテクスチャの一種。ザラザラした土の地面のような質感。
現在最も主流な紙の製造手法であるクラフト法により製造されたパルプを原料とした洋紙のうち、強度を落とさないため漂白行程を行なわない紙のこと。
語源はドイツ語のKraft(力)であり、クラフト紙は強度のある紙として包装用紙やダンボールの材料、ガムテープ、封筒などに広く使用されている。厚手のクラフト紙はステンドグラス用の型紙に良く使われる。
ティファニー工房の女性デザイナー。ティファニーランプの代表作として知られているものの殆どすべてを彼女がデザインしたとされている。ドラゴンフライやウィステリアなども、彼女のデザイン。以前はティファニー本人がデザインしたと思われていたが、2005年にクララの親族によって事実が明らかにされた。
彼女を含め、ティファニーの工房で働いていたのは大半が女性で、ティファニーガールズと呼ばれていた。
「ゆとり」「余裕」「隙間」の意。
ステンドグラスのパネルを開口に設置する際、開口の寸法丁度で制作しても、お互いの歪みや狂いで、綺麗には収まらない。それは、開口・パネル共に、そこまで正確には出来ていないのが常だからである。
そのため、数ミリの余裕(クリアランス)を見てパネルを小さめに作り、最終的に現場で収める際、セッティングブロック(硬質なゴムの破片)などをパネルの下に噛ませて、調整を行う。
ガラスへの絵付けで使われる顔料の一種。酸化鉄が主成分であり、色が黒や灰色、茶色やアンバーなどのモノトーン気味であるため、輪郭や陰影の表現で主に使われる。
ガラスの主成分に酸化鉛(PbO)を添加して形成される、透明度の高いガラス。鉛ガラス(lead glass)とも言う。鉛の含有量が多いほど透明度が高く、重くなるとともに、打音が澄んで余音を持つようになる。有名なメーカーとしては、バカラ、スワロフスキー、カガミクリスタルなどが挙げられる。ステンドグラスの分野で使われることは、ほとんどない。
⇒ストライエーション
ステンドグラスを染めてワックス等を塗った後に、ステンドグラスを磨き上げること。ケイムやハンダを擦ると染めが剥げてしまうため、この工程では、ガラスに残ったパテなどの汚れを落とし、ガラスを布などを使ってひたすら乾拭きして綺麗にする。ステンドグラスの完成・出荷前の最終工程。
ガラスのテクスチャの一種。サンドブラストしたガラスの表面に膠(にかわ)を塗り乾かし、それが硬化・収縮する事によりガラスの表面が剥ぎ取られ、独特の模様が出現する。別名「結霜ガラス」。大正時代に流行したらしい。
ステンドグラスや陶板レリーフ等のパブリックアートを企画・デザインから製作・施工まで行う、ステンドグラスの大手制作会社。前身である現代壁画研究所と共にステンドグラス業界では広く知られている。
交通広告を主体とする広告代理店である(株)NKB のパブリックアート本部として、公益財団法人、日本交通文化協会が推進する文化・芸術的環境創出活動の制作を担う工房であり、公共施設にあるステンドグラスの多くを手掛けている。
は1923年に設立されポーランドで最大の老舗ガラス製品メーカー。日本には今はほとんど流通していない。
正式名称はレッドケイム。鉛でできたガラスとガラスをつなぐのに使われる金属。溝の形によってH型、U型などがある。
また、表面の形によってF(Flat: 平)型、R(Round: 丸)型がある。
鉛線(えんせん、なまりせん)、鉛桟とも言う。
これにケイムを固定して引っ張ることで、たるんだケイムを引き伸ばすことができる。viseは万力という意味。レッドバイス(Lead Vise)とも言う。。通称「バイス」。
20世紀を通して精力的に活動した、ドイツ人のステンドグラス作家。彼の制作するエッジの効いたステンドグラスは、ドイツの幾つかの教会で見ることができる。ドイツの現代ステンドグラスを語る際には外すことができない程の、重要人物。
ガラスをカットする際の目印として、カットする線(カットライン)をガラスに油性マジックで描くこと。 クリアや薄い色のガラスには黒い油性ぺンを、濃い色のガラスには白ペンを使う。 なお、一般的には、工作物をつくるとき、部材寸法やリベット穴の位置などを、罫書き針などを使って書き入れることを言う。
仕入れの際の取引価格(卸値)のこと。売値(上代)に対する、「下」の「代」金
露(つゆ)とは、空気中に含まれている水蒸気が水滴になったものだが、それが窓ガラスやサッシなどに付着することを結露(けつろ)という。一般的には、冬に締め切った部屋で湯を沸かした際などに目にすることが出来る。断熱性能の高い、複層ガラスや断熱サッシなどを用いると結露は起こりにくくなる。
画用紙の一種。純白で硬く、表面が滑らかなのが特徴。製図やデザイン、絵画、名刺用に良く使われる。イギリスのケント地方で初めてつくられたのにちなんでこの名が付けられている。
ステンドグラス用の型紙に良く使われる
興和商事株式会社。ステンドグラスの材料を一般向けに販売している会社。渋谷の一等地にあるマンションの地下二階という特異な場所に店舗がある。ステンドグラスだけでなく、不動産業や工具制作業も営んでいる。東京で本格的なステンドグラスの材料が購入できる数少ないお店。
以下の三社を指す。
この三社で現在作られているガラスはほとんどステンドグラスには用いないが、昭和時代に作られていた型板ガラスは 稀に使われることもある。それらのガラスの一部は、非常に趣がある。
材料と材料の隙間を樹脂性のパテやシリコンで充填すること。気密性や防水性、堅牢性のために施工される。 その材料である樹脂やパテなどを充填材・コーキング材、シリコンなどと呼ぶ。それらはチューブ容器に入れられており、施工時には専用の押出し機であるコーキングガン(caulking gun)を使って充填がなされる。シーリングと呼ばれる場合もある。
1888年創業で、アメリカでは最古のステンドグラス用ガラスメーカー。色数、テクスチャ共に非常に豊富で、味わい深い落ち着いたガラスが多い。 大正時代、日本に最初に紹介されたメーカーでもあり、日本の古いステンドグラスには多く使われている。
東京都千代田区にある、国会が開催される建物。シンメトリーな建物は、正面に向かって左側に衆議院、右側に参議院が配置されている。日本でダントツ一番凄い規模のステンドグラスは、実はここの天上にあるもの(天上以外にも沢山入っている)。
12世紀から15世紀頃の時代、パリを中心とするフランスを発端に、ヨーロッパ各地に影響を与えた芸術・美術・建築様式。
特徴として、尖塔アーチと呼ばれる先の尖った梁や、柱を細くするために外側から建物を支えるアーチなどの建築的特徴が先ず上げられる。そして、それにより薄い壁、広い窓が可能になり、窓にステンドグラス、壁や柱に豊富な彫刻が施された。 フランスのノートルダム大聖堂、イギリスのカンタベリー大聖堂、ドイツのケルン大聖堂などが代表的なゴシック建築として挙げられる。
当時は、混乱や無秩序が支配する野蛮な様式だとされ、侮蔑の意味を込めて、「ゴート族の様式」という意味で使われていた。しかし年月を経るにつれて評価され、現代ではそういった意味合いはない。
このように、主に建築様式を表すのに使われるが、それ以外の装飾や絵画、彫刻などに使われる事もある。また、現代では、更に発展系として、ゴシック建築風の修道院や邸宅を舞台にしたものがゴシック小説と呼ばれたり、 幻想的・超現実的な趣味を連想させるファッションや音楽にも使われる。
ひも状の筋目がついた、ガラスのテクスチャもの。
ガラスを切断した際の切断面のこと。通常、切断面は均一に平らではない。そのため、コバを見せた状態で使用する場合にはコバ磨きという、コバを平らにしツヤが出るまで磨く処理を行う。小口とも言う。
建造から時を経た民家。古い民家。明確な基準はないが、戦前、特に大正時代以前に立てられたものを指すことが多い。現在の一般的なハウスメーカーが行う低コストで安易な工法ではなく、古来から受け継がれてきた伝統的日本建築の方式で建てられている場合が多く、年々歴史的な価値が高待っている。
また、古民家には、今は手に入らないレトロで貴重な硝子が入っていることが多い。
ガラスに色を付けるのには金属酸化物が使われるが、赤やピンクのガラスには金が使われることがある。その中でも、最も金の含有量が多いのが濃いピンク(ピンクがかった赤)で、この色のガラスをゴールドピンクと呼ぶ。特にフルアンティークのゴールドピンクは、最も高価なガラスと言われている。別名「金赤ガラス」。
アンバーの色ガラスに銀引きをして鏡にしたもの。アンバーの色が作用してあたかも金色の鏡のように見える。通常、色ガラスにはテクスチャがあるため、本来の目的である姿を映すためには用いない。装飾用。
ガラスが冷めた状態で加工を行う技術全般を指す言葉。「カットグラス(切子)」「ステンドグラス」「エッチング」「サンドブラスト」「エンクレービング」などが含まれる。
対照。対比。ある特定のものとそれ以外のものの、視覚的な明暗や強弱の差のこと。
ごく薄い板状のガラスを砕いた作った、紙吹雪のようなガラスのかけら。主にフュージングで使われる。板ガラスの種類にフラクチャーというのがあるが、それにはコンフィティが入れられている。コンフェティと言われることもある。
LSDなどの幻覚剤によってもたらされる幻覚や陶酔状態を想起させるさま。通称「サイケ」。美術やデザイン、ファッションの分野では、極彩色、原色、蛍光カラーを多用した渦巻き模様やペイズリー模様、流動的な抽象図案、などを指して呼ぶことが多い。
元々は60年代のヒッピーカルチャーから生まれた言葉である。
フュージングの技法の一つ。型に穴を開け、そこに溶けたガラスをのせることにより、溶けたガラスの重みでガラスの形を変化させ、成形する技法。スランピングとの違いは、型に沿わせる(スランピング)か落とし込む(サギング)かの違い。
アベンチュリン効果(アベンチュレッセンス:Aventurescence)という、宝石に見られる、内部に入り込んだ金属による光の散乱が見られる鉱石。キラキラと眩い閃光を発し、宝石として珍重される。インド産のグリーンのものが有名だが、レッドやブルーなどもある。砂金水晶 (さきんすいしょう)、 砂金石英 (さきんせきえい)とも言う。
独ボーレ社の工具。円形の鋼鉄二枚刃により、爪切りのようにガラスを切り取ることができる。主に、ガラスカット後のバリをかじり取ったり、少しずつガラスを成形する際に使用する。他社からも類似品が出ている。グラスニッパーとも言う。
モノやヒトが、いいかげんで、大まかでだらしなくアバウトな様。仕事が雑な人間は稚拙でお粗末な物しか作れない。仕事が完璧でもそれ以外の部分が雑な人がいるが、それは全くと言って良いほど問題ない。
窓枠として用いる建材のこと。現場では、窓そのものをサッシと呼ぶこともある。素材には、アルミ、樹脂、木材などが使われる。
世界でもトップクラスのコングロマリットで、フランスで随一の総合ガラスメーカー。その製品群の一角としてサンゴバンベグラ(Vegla)社で型板ガラスを、サン・ジェスト社で手吹きのフルアンティークガラスを製造している。 ルイ14世の頃のベルサイズ宮殿の窓ガラスを造る工場を源流し、350年以上の歴史と伝統を持つ。
ステンドグラスの現場では、ディスクサンダー、ディスクグラインダーのことを指すことが多い。これを使うとガラスの縁を楽に削れる。ただし粉が飛び散るのと騒音が大きいのが難点。また、ガラスの縁に対する角度を間違うと直ぐにハマ欠けするため、慣れるまでは使い辛い。
かつては、ティファニーランプのレプリカ用など様々なガラスを制作していたメーカー。現在ガラスを製造しているかどうかは不明。HPも存在するが使われていない様。
膨張係数を96に合わせたフュージング用ガラスの統一規格。スペクトラム社とウロボロス社によって策定されたため、両社から多くのガラスが出ている。systemu96準拠のガラスは、もちろんステンドグラスにも使用できる。
仏教において貴重とされる七種の宝のこと。七種(ななくさ)の宝、七珍(しっちん)とも言う。工芸品の「七宝(しっぽう)」の語源と言われている。
主に金属の素地にガラス質の釉(うわぐすり)を焼きつけて装飾する技法、およびその製品。エナメル(enamel)とほぼ同義。金属以外に陶磁器やガラスを下地とする場合もある。ただ、ステンドグラス業界で、ガラスの板にエナメル塗料で焼き付けたものが七宝と呼ばれることはない。
ガラスのテクスチャで気泡が沢山入ったもの。特にスペクトラム、ランバーツのものが有名で、ランバーツのヘビーシーディーは尋常でない量の気泡が内包されている。seedは種と言う意味。
人付き合いやビジネスにおいて使われる、形式的な褒め言葉やお決まりのセリフ、嘘や偽りの態度のこと。人付き合いを円滑にしたり、相手の気分を害さないようにするため、また、何らかの利益を得るために使われる。
本音か社交辞令かをきちんと見分けることにより、制作物の出来/不出来がわかる。社交辞令は、多くの場合、感情がこもっておらず薄っぺらな良い方になるが、達人クラスの社交辞令を見抜くことはかなり難しいとされる。
ステンドグラスパネルから透けて見える景色をステンドグラスの一要素として取り入れ、それも含めて作品とすること。なお、一般的には、庭園外の山や樹木などの風景を、庭を形成する背景として取り入れることを言う。
フランスのシャルトルにある教会堂。ここのステンドグラスは世界で最も有名なステンドグラスとの呼び声が高い。世界遺産。
名古屋市にある老舗のステンドグラス材料問屋、株式会社十條。ここの先代の社長が、ホビーとしてのステンドグラスを全国に広めたとも言われている。問屋であるため、訪問しても一般の顧客は入店できない。3年に一度、全国公募ステンドグラス美術展を主催していることでも有名。また、ステンドグラスの制作部門も併せ持っており、その規模は東海地方随一。
デザインの構成要素の一つで、緊張、圧力、などを意味する言葉。
かつてアメリカに存在したガラスメーカー。ティファニーランプなどで使われるような濃いテイストのガラスを少量だけ生産していた(らしい)。日本には殆ど存在せず、非常に希少価値のあるガラスと言える。
しょうえん。松を燃やして作った煤(すす)。顔料や墨の原料として用いられる。ステンドグラスでは、パテを作る際、白パテに入れて黒味を出すために用いられることがある。
石膏を焼いて粉状にしたもの。水で練るとまた石膏になる。化学式はCaSO4・1/2H2O。「しょうせっこう」と読むが、「やきせっこう」でも通る。
ステンドグラス制作の工程で、パテ入れ後に焼石膏をパネル全体にふりかけて磨くことにより、余分なパテを絡めとり、また、パテの硬化を助けるような効果がある。ホワイティングとも呼ばれる。
小売価格、定価、顧客への提示価格のこと。仕入れ値(下代)する、「上」の「代」金。
昭和の初め、1930年代に開花した和洋折衷の日本文化・様式のこと。大正ロマンの昭和版のような意味合いで使われることが多い。西洋から伝わったアール・ヌーボーやアール・デコなどといった様式が、日本人の感性による独自の解釈を経て花開いた。
ドイツ・マインツに本社を置く、ドイツ最大、世界でも有数の産業用ガラスの総合メーカー。光ファイバーや平面ディスプレイの他、かのカール・ツァイスにレンズ用のガラスを提供していることでも知られている。
以前、Desag(デザーク)社の親会社であったが、現在はデザークが吸収合併され、会社としては存在していない模様。そのため、ニューアンティークの製造メーカーでもある。
高温で成型されたガラスを徐々に冷ますこと。これを適切に行わないと、ガラスに歪みや割れが生じてしまう。 「なまし」「アニーリング」ともいう。
アメリカの画家、ステンドグラス作家。一時はティファニーの工房に在籍し、二人でステンドグラス協会を作っていたこともある。また、浮世絵の収集家、初めてアメリカに日本美術を紹介した人物としても知られている。絵画的でゴテゴテしたのが彼のステンドグラス作品の特徴。
材料と材料の隙間をシーリング材(合成プラスチックや合成ゴム)で埋めること。容器に入っていて専用の押し出し機で施工する樹脂性のタイプをコーキング材と呼び、埋める行為をコーキングと呼ぶ。
コーキングとシーリングは建築現場では同義語として使われる事がある。なお、ceiling:天井とは全く別の意味。
ガラスへの絵付けで使われる顔料の一種。フランスではジョンダルジョンと言う。オレンジや黄色などの明るい暖色系に発色する。成分は硝酸銀。
zinc(亜鉛)でできたケイム。通常のケイムと違って硬くて曲がらないため、これをステンドグラスパネルに使うと強度が出せる。ただし直線にしか使えない。価格は安い。幅は6.4mm、9.5mm、13mmのものが多く流通している。
融けたガラスを金属製のテーブルの上にのせ、それを金属製のローラーを使って平らにすることで作られた板ガラス。ハンドキャスト(hand cast)板ガラスとも呼ばれる。
銅と亜鉛との合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいう。黄色でさびにくく鋳造・加工が容易なので、機械器具・日用品・工芸品などに広く用いられる。別名、黄銅(おうどう)、貧者の金(poorman's gold)。五円玉も真鍮製。
ステンドグラスの補強材として最も良く使われる金属。
一般的には左右対称であることを指す。広い意味では左右だけでなく上下対称や点対称などの様々な「対称」も含まれる。 かつて西洋では、「黄金比」と並んで究極のプロポーションと考えられていた。
シンメトリーは力強さと安定感、調和・均衡は抜群であるが、退屈で堅苦しいイメージを与えてしまうこともある。
世界的に有名なアメリカにあるキルンメーカー。1953年創業。モジュラーデザイン/分割構造になっている窯で有名。日本製のものとは操作方法が違う。
ガラスカッターで付けた傷のこと。「にゅう」と間違いやすいが、スコアは「にゅう」が入る前の状態。
原子番号50の元素。元素記号は「Sn」。融点が低くて見た目が綺麗なため、スズ単体、合金の成分として古来より用いられている。はんだは錫と鉛の合金。また、融点が低いことを利用してフロートガラスの製造にも使われている。
一般的には、固形の動物・植物脂のことを指す。化学的にはステアリン酸と呼ばれる、ろうそくやせっけんなどの原料に用いられる。
ステンドグラスでは、ハンダの付きをよくするための促進剤という意味で使われ、いわゆるフラックスやペーストと同様の用途で用いられる。成分は、ステアリン酸に加え、ろうそくの主原料であるパラフィンやラードも用いられる。
液体のフラックスと比べて刺激が弱く、ケイムや作業時の人体への影響が少ない。主にヨーロッパで使用されているようである。
岩の表面のような、ざらっとした独特の質感。シャーベットのようでもある。
Stained Glass 直訳すると、汚れたガラス。
文献や会社名によっては、ステインドグラス、スティンドグラスなどとも呼ばれる。
自然の太陽光線に表現効果を全面的に依存する唯一の芸術形式である。他の芸術は、絵画や彫刻などは、反射光によって鑑賞するようデザインされている。
ステンドグラスを習うことができる教室。受注製作を行っている工房が教室を併設している場合が多い。一般の方がステンドグラスを始めたい場合は、教室に通うのが最もポピュラーな方法である。
また、ステンドグラスは材料や工具が特殊で手に入り辛いため、生徒さんは教室でそれらを購入することが多い。教室によって技法も違い、また講師のレベルもまちまちなため、どこで習うかが非常に重要である。全国に、個人が開いている小規模の教室も合わせると、1000以上の教室があると推測される。
ステンドグラス制作を生業とする職人。ステンドグラス作家、ステンドグラス工芸家、ステンドグラス制作者、ステンドグラスアーティストとも呼ばれるが、各々少しずつニュアンスが違う。
一般的に、ステンドグラス職人は作家と呼ばれることを嫌い、ステンドグラス作家は職人と呼ばれることを嫌う傾向にある。
アンティークガラスの表面に出来る細い筋のような模様のこと。
主にフュージング用に使われるガラスで、焼成前と焼成後で色が変化するガラスのこと。また、この現象をストライキングという。焼成する温度や、温度の上昇スピード、焼成回数によって色が変化する。 焼成前はほぼ透明で、焼成後にレッドやピンク、オレンジ、イエローなどの暖色系の色に変化することが多い。主に米ブルザイ社で作られている。
ガラスのテクスチャで、流れるような模様。streakyは直訳すると「筋のついた」「しまの入った」
直径1ミリ程度、長さ数十センチのの細いガラス棒で、何十本かまとまってパックに入って売られている。 キルンワークで使われる。同じような物で、ヌードルと呼ばれる幅4ミリ程度の帯状のガラスもある。
ランプシェードなどの立体ステンドグラスの配線や設置、強度アップのために使うためのパーツ。材質は真鍮のものが多い。3足や4足のものが良く使われる。
表面反射鏡。通常の鏡はガラスの裏面に鏡面加工がされるが、スパッタリングミラーはガラスの表面に鏡面加工することにより、ガラスの厚さによる影響を受けずに映像を反射することができる。そのため、映った像に歪みがなく色味も本来のものが映し出される。また、薄くて軽いのも大きな特徴。
一方で、デメリットとしては傷つきやすさが挙げられる。直接手で触れたり布で拭いただけで傷がついてしまう。従って、通常の鏡のような用途には向かない。
ガラス工芸の分野では万華鏡の鏡として良く利用されるが、一般的には一眼レフカメラなどの光学機器の反射板として使われている。
アメリカにあるステンドグラス用ガラスメーカーとしては世界最大規模の会社。主に機械で作られているため品質が安定しており、また、厚さがほぼ一定のためカットしやすい。ガラスの種類、表面のテクスチャ、色が豊富。大量生産のため価格も手ごろなのもGood。人工的な感じのガラスが多いが、しかし決して安っぽいわけではなく、味わい深いガラスも存在する。
25mm〜30mmの厚いガラスで、ダル・ド・ヴェールや表札などに使われる特殊なもの。スラブは、四角く幅の広い厚板、石板、のような意味の英語。
ガラスを加熱して、自身の重みで変形させる技法。例えば凸型の何かの上に板ガラスを置いて加熱させ、その形に沿ってガラスを変形させる。
フロートガラスの片面をサンドブラスト、又はエッチング加工することにより細かな凹凸をつけて半透明にしたガラス。漢字で書くと「磨りガラス」。透明なガラスに比べて視線を遮る効果があり、一般家庭でも建具、間仕切り、襖などで良く使われる。
石英で作られたガラス。非常に透明なのが特徴。石英=二酸化ケイ素 (SiO₂) が100%のガラス。 その高い耐食性、耐熱性、透明性から、King of Glass(ガラスの王様)と呼ばれている。クオーツ、水晶と同じ成分。
ちなみに、普通のガラスも主成分は石英で、それにソーダ灰(Na2O 酸化ナトリウム)や石灰(CaO 酸化カルシウム)などを加えて作られる。
特殊加工したガラスを、UV硬化型接着剤を使って幾重にも重ねて接着して作り上げられた一つのグラス。ガラスの断面が前面に出て特徴のある効果が得られる。立体物や看板などで使われることがある技法。
サッシ内のガラスを支えるために、サッシの下部に置く副資材。ステンドグラスパネルの施工においては、パネルの下に置いて、パネルの高さを調整するために使用される。
素材としてはクロロプレンゴムや塩化ビニルなどの振動吸収性のある素材が使用される。
セントラル硝子株式会社。国内板ガラス三大メーカーのうちの一社。仏サンゴバン社と業務提携をしている。かつてはステンドグラスでも使えるような型板硝子を作っていたが、現在は「かすみ」や「梨地(なしじ)」といった、ステンドグラスではほぼ使われない無難な型板ガラスのみが作られている。
配色において、あいまいだったり強烈すぎるとき、色と色の境界を別の色で分離して調和を得る技法。 補助的な役割なので、使用する色は無彩色や低彩度色がふさわしい。
ステンドグラスにおいては、ケイムやハンダの線が、セパレーションの役割を担っていると言える。
ケイムの全面にハンダを施す手法。元々のステンドグラスの源流であるヨーロッパの工房では鉛の接点にのみ半田をするのが主流だが、日本のステンドグラスの源流の一つとなった宇野澤組で、全面半田がされるようになった。そのため、宇野澤の流れを組む工房を中心に、全面ハンダの手法がが用いられる。
利点としては強度が出ること、見た目が美しいことが挙げられる。反面、手間が掛かる上に、綺麗に仕上げるのに技術を要する事などがあり、多くの工房では行われていない。
ホースネイルを打つためのハンマー。他にも、ケイムの位置を微調整したりガラスを叩いて隙間を埋めたりもできる。
ケイムやはんだを、特殊な溶液により褐色や黒色に変色させること。腐食、酸化、メッキなどとも言う。一般的には硫酸銅の水溶液や希硝酸+二酸化セレンの溶液が使われる。これによりケイムやハンダの「線」が生き、ガラスとの対称性が強まり、デザイン全体が締まって見える。しかし、必ず行わなければならない訳ではなく、染めをしない人・工房もある。
硫酸銅の溶液で染める場合は、予めケイムやはんだ表面を真鍮やスチールのブラシを使って綺麗にしておき、硫酸銅をスポンジなどに付けて擦り、反応させることで染める。この際、弱い力だと綺麗に染まらず、強すぎると染まった表面を剥がしてしまうので、適度な力加減が要求される。
耐熱性のある石膏。粉で売られているものを成形すれば、キャスティング・スランピングやパートドヴェールの型として使える。吉野石膏のハイストーンやノリタケのものが有名。
耐火性のあるレンガ。硬いものと柔らかいものがある。キルンの壁に使われているようなものは柔らかい方が多く、それはもう軽くてもろくてスカスカ。簡単に切ったり削ったりできる。珪藻土などが素材として使われる。
特殊なガラスで、ダイクロイック:二色性の、という意味。イリデッセントと似ているが、こちらは酸化金属をクリア(透明)ガラスの表面にコーティングしたもので、1枚のガラスで、見る角度によって違う色(透過光色と反射光色)に見える。非常に高価。小物などに使うことが多い。
大正時代の雰囲気を伝える思潮や文化事象を指して呼ぶ言葉。大正ロマン風のステンドグラスとは、分かりやすく言うと、竹久夢二の画のようなしっとりと落ち着いた感じの雰囲気のものを指す。
旧川上貞奴邸のステンドグラスなどが有名。
小さな三角錐や四角錐が無造作に並んだ柄の型板ガラス。その名の通りキラキラとダイヤのように輝きを放つ。元々は外国で作られていたガラスで、戦前から日本でも作られていた。 現在流通しているものは、サンゴバンのウォータードロップやスペクトラムのアイスクリスタルが有名。古民家でも良く見かける。
現在主流のホイールカッター・オイルカッターが使われる以前に使われていた、ガラスカッター。先端にダイヤモンドの刃が仕込まれており、それでガラスに傷をつける。
使用には微妙な角度や力具合が要求されるため難易度が高いが、習得してしまえばホイールカッターよりも使い勝手は良い、と言う人もいる。メンテナンスが難しく、専門の業者に頼む必要がある(らしい)。現在は全く使われていない(使っている人を見たことがない)。
ガラスに引っ付けて使う大きな吸盤状の工具。大きく持ち難いガラスの取っ手として使われる。正式名称は「サクションリフター」。
合わせたガラスの形が残る程度の、低めの温度で行うフュージング。ガラス同士が溶け合うことはなく、単に付いた状態になっている。
英語的に直訳すると、仕上げをする、修正するというような意味。ステンドグラスを建物に設置して押し縁で固定した後、ビスの頭を押し縁と同じ色で塗る、という意味で使われることが多い(個人的に)。
車塗装用のタッチアップペンが使われたりするが、色合わせが難しいことも多い。
ランバーツ社のアンテォークガラスの種類の一つ。ベースの色の上に、色がまだらに沢山入ったような模様のガラス。「ダップルド」とも言う。
英語の意味は、dapple:まだら、斑(ぶち)、まだらにする、dappled:まだらの。
大阪にあるステンドグラス材料問屋、田中アートグラス株式会社。関西最大手。全国的に見てもかなりの大規模だと思われる。他の問屋さんと比べて在庫が豊富なイメージが強い。
主に大正期に活躍した日本の建築家。誠之堂、晩香廬、青淵文庫などの携わった建築作品はどれもステンドグラスが多く使われており、大正期を代表する建築作品としてと高く評価されている。芸術家肌の建築家として知られ、アーツアンドクラフツ運動の影響を多分に受けたと言われている。
二重窓のこと。内窓とも言う。断熱効果、省エネ、防音対策として用いられる。近年では、ステンドグラスも、単体ではなくフロートガラスとの2重窓構造で入れられることが多い。
溶けたガラスを上下両面からのローラーで押し潰して作られる機械作りの板ガラスのこと。
部屋のインテリアや装飾として、壁に掛けて使われる織物のこと。転じて、単に壁に掛かっている織物や、販促用の広告物などのことをそう呼ぶこともある。
元来は、染色された糸を「つづれ織り」という技法で織り込んで絵や図案を表現した織物・壁掛けのことを指し、防寒対策や観賞用として用いられた。また、「つづれ織り」自体のこともタペストリーと言う。
巷には、ステンドグラス風のタペストリーが多く存在する。
厚みが20mm~40mmほどある専用のガラス板を砕き、それをエポキシ樹脂で繋ぎ合わせて絵柄を作る特殊なガラス芸術。
アメリカにある、グルーチップ専門のガラスメーカー。
暖かく感じられる色。赤、オレンジ、黄など。
チェッカーとは市松模様のこと。格子柄の型板ガラスを指す。具体的には、サンゴバンの型板であるリストラルM、ヒシクロス、カロリークリアなどを指すことが多い。
なお、チェッカー(市松模様)とは2色が交互になった模様なので、透明な硝子のことを言うのは本来の意味ではおかしい。
スコットランドの建築家、デザイナー、画家。薔薇を抽象化した独特のステンドグラスデザインが有名。
アーツ・アンド・クラフツ運動の推進者、アール・ヌーヴォーの提唱者の一人でもある。スコットランドでは、100ポンド紙幣に肖像が使用されるほどの有名人。
株式会社中日ステンドアート。ステンドグラスをはじめとしたオーダーメイドの装飾ガラス全般を扱う総合企業。制作から販売、施工まで網羅的に行う。本社は愛知県岡崎市にあるが、東京営業所もあり、全国的な実績を誇る。
部材が変わる少しの隙間や、隙間のズレ幅を指す。ステンドグラスパネルの設置時に「(左右の)ちりはOKか?」などといった使い方をする。
ガラスの面積において、30cm四方の面積(900平方センチメートル)のこと。板ガラス流通業界でガラスの単価を表すときに面積の単位として使われることがある。土地面積に用いる「坪」とは全く関係ないため注意が必要。
「尺角(30.3センチ四方)」「才」「sqft(square foot(feet))」もほぼ同様の意味で使われるが、、少し面積が変わってくるので注意が必要。
すでに似たようなものが多数存在している様子。陳腐で新鮮味に欠け、ありふれている物や事。世の中には手垢のついたステンドグラスが蔓延している。
美術・工芸・工業製品などで、その形・色・模様・配置などについて加える装飾上の工夫。ステンドグラスは、ガラス自体が綺麗なためデザインが悪くてもそれなりに見えるが、そこが落とし穴。
ニューアンティークと呼ばれる、人工的にアンティークガラスの風合いを模したシリーズで知られている、ドイツのガラスメーカー。デザーグとも。なお、正確にはデザーク社は旧名で、現在はドイツの産業用ガラスメーカーとして有名なショット社で作られている。DESAGの語源はDeutsche Spiegelglas AGの略。以前はフルアンティークのガラスも製造していたと思われるが、現在は不明。
実在の3次元の世界のものを観て明暗、立体感、形体などを2次元の平面に描画する行為、またはそれによって出来た作品そのもの。素描。3次元の世界を2次元に封じ込めるためには「嘘」が必要であり、どのように嘘をつくかを考える過程で、観察力がつき、物体の細部までとらえられるようになり、その結果、目の前のものを理解する「理解力」が付き、上手な画が描ける。
デッサン力があると、デザインをする際にも大きく活かされる場合が多い。しかし、デッサンの重要性・必要性がデッサンをしない・できない者にきちんと伝わることは滅多にない。
ガラスへの絵付けで使われる顔料の一種。水で溶いてガラスに塗って焼くことで、曇った、つや消しの様な効果を得ることができる。
ガラスなどの透明な容器に陸上の植物を入れて栽培・鑑賞する技術やスタイルのこと。ステンドグラスでテラリウムの容器を作ると格好良い感じになる。その際は一般的にカッパーフォイル技法が使われる。
透明な物体を通した光のこと。その結果見える色のことを透過色と呼ぶ。
←→反射光
東京にある国立の総合芸術大学。日本で最も歴史ある芸術分野の最高学府である。通称「芸大」。かの小川三知も前身である東京美術学校で学んだ。現代のステンドグラス作家の中にも、芸大卒の方は何人かいるようである。
学部・学科にもよるが、デザイン・絵画・工芸など実技が伴う学科は、東大など比較にならないほど入学が難しく、3浪・4浪も決して珍しくはない。しかし、大半の人間は入学時が画力の頂点で、そこから力が衰えていくと言われている。
人に教えを受けたりせず、独力で学ぶこと。本などの情報だけを頼りに一人で勉強すること。
学ぶものにもよるが、スポーツや美術・工芸の分野など「動き」や「感覚」が伴う分野では、言語化できない、人から教わらなければ身に付けることが難しい事柄が多いため、独学は非効率であることが多い。
短期間で一気に仕上げる工事・仕事のこと。短期間のため手抜き・妥協の産物になることが殆ど。普通の工期で作ったのと同じにはならない。
ステンドグラスの納期や施工日が決まっており、それに合わせて突貫工事にならざるを得ないことがある。だが、いい加減な物を収めると、その場しのぎにはなるが、長期的に見ると不利益になることが多い。
具体的には、細部の作りが雑なため顧客満足度が低くて次に繋がらない、パテが乾ききっておらずく後から垂れてきてクレームが出る、などという事が起こる。
日本住宅にマッチしたシンプルであきのこないステンドグラスを標榜する、大阪にある大手ステンドグラス制作工房。メディアへの露出が多く、全国に多くの施工実績を持つ。
主に木材において、部材が90度で接するときの隅角部の接合方法で、双方の小口を見せないで、45度に組むやり方。ステンドグラスを固定する押縁の加工などに用いられる。
1907年創業の日本を代表するガラスカッター専業メーカー、トーヨー産業株式会社。日本ではシェアNo.1。おそらく世界でもシェアNO.1。その切れ味や多様な製品ラインナップで、アメリカを筆頭に海外でも人気が高い。振動カッターやピストル型グリップのカッターなど、特徴のある製品が多い。
電動ドライバーの一種で、ドリルとネジ締めの両方に対応したもの。一般的に、ネジ締めの用途ではインパクトドライバーが使用されることが多い。トルクの調整機能が備わっている場合が多い。
ねじりの強さ。ネジやボルトを締めつける強さのこと。主に電動ドライバーの性能評価などで使われる言葉。
図面などの上に載せ、透かして複写(トレース)するための、薄い半透明の紙。ステンドグラス制作時には、主にデザイン画を拡大した型紙・下紙の複製を作る特に用いられる。
服の生地のように凹凸が激しい特殊なガラス。どうやって切るのだろうか・・
穴の開いたガラス玉のこと。名前の由来は諸説あるが、トンボの複眼に見えるため、というのが通説。一つ一つが手作りなため二つとして同じものはないが、似たものは沢山ある。
直径10~40mmほどの、不定型な円のガラス玉のようなもの。ナギットとも言うらしい。
なしの表面の様なザラザラした模様のガラス。日本で使われる一般的な型板ガラスの一種。2mmのものが多く使われる。安価なこともあり、日本の家庭では良く使われている。
原子番号が82番の元素。元素記号は「Pb」。身近なところでは、鉛ガラス(光学レンズ、クリスタルガラス)やピストルの弾、釣りの重りなどで使われており、馴染みの深い金属である。ステンドグラスのケイムは、lead cameという英語名からもわかるように、鉛製である。ハンダは、錫と鉛の合金。
毒性があり、以前は水道管に良く使われていたが現在は置き換えが進められている。かの、ベートーヴェンも鉛製のグラスでワイン飲んでいたために、その毒性で耳が聞こえなくなったと言われている。
しかし、鉛は自然の食物にも僅かに含まれるものであり、一定量ならば尿などとしてに排泄されるため、必要以上に神経質になる必要は無い。
⇒ケイム
無鉛はんだ(むえんはんだ)ともいう。鉛を含まないはんだのこと。通常の半田は鉛を40%ほど含んでいるが、その鉛の代わりに錫、銀、銅、ビスマスなどが使われる。
鉛は人体に有害であり、また廃棄物としての自然環境への悪影響も懸念されるため、鉛を含まないはんだの開発・普及が進められている。しかし、従来の鉛を含むはんだと鉛フリーはんだでは様々な特性違いがあり、完全に置き換わるまでには至っていない。 特にステンドグラスでの用途に関しては、融点の違いによる作業性の悪さや材料のコストが高いこともあり、大きく普及はしていない。
また、ケイム組みのステンドグラスに関しては、ケイムの主成分が鉛であるため、はんだだけ鉛フリーにしても意味はない。鉛フリーケイムも存在するが、そもそも殆ど市場に流通していないこと、種類が少ないことなどの理由で、全く普及には至っていない。なお、鉛フリーはんだについても極少量の鉛を含んでいる(JISでは鉛含有率0.1%以下と規定されている)。
イタリア・ローマ出身のステンドグラス作家。1970年代ごろから頭角を現し始め、現在ではステンドグラス界では、世界的な巨匠クラスとみなされている。 台湾の高雄市、美麗島駅にある巨大ステンドグラスが彼の作品として広く知られている。
セレンの酸化物の一種で、化学式SeO2で表される無機化合物。ケイム・ハンダをダーキングするための薬品であるブラックパティーナに含まれる。
二酸化セレンは毒性が強く、口からの吸入によって、あるいは皮膚から直接も吸収され、体内に入ると蓄積される。そのため、取り扱いには細心の注意を要する。また、鉛を腐食させてそのまま内部に進行することも考えられるため、できるだけ使用は控えた方が良い。
西に傾いた午後の太陽の日ざし。西日の光で壁面に映し出されるステンドグラスの色と影の美しさは格別。
株式会社日研ダイヤ。TOYO創業者の兄弟が創業したガラスカッターメーカー。日本ではあまり見かけないが、YouTubeの動画などを見る限り、海外ではある程度使われている模様。琥珀色をしたプラスティックの柄が特徴的。
日本板硝子株式会社は、日本の板硝子メーカーで、国内板ガラス三大メーカーのうちの一社。ガラスメーカーとしては世界でも大手のメーカーである。住友グループに属している。2006に世界的な硝子メーカーである英ピルキントンを買収し、板硝子のシェアは旭硝子や仏サンゴバンと並んで世界トップクラスとなった。
ガラスに入ったヒビのこと。漢字で書くと「入」「乳」。元々は陶磁器用語として使われる「貫入、貫乳」からきている。
ステンドグラスを模した、ステンドグラス風装飾ガラス。一枚の板ガラスの上にステンドグラスのような塗装や細工がされている。本物のステンドグラスと比べて大幅に価格が安い。精巧にできているものは、遠くから見れば本物と区別がつかないこともある。
しかし、ステンドグラスを「模している」以上、ステンドグラスを超えることは決してできない。
過ぎ去った時代を懐かしむ心。または、他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち。「望郷」「郷愁」。語源は、フランス語のnostalgie。ノスタルジックは同じ意味の形容詞。
聖母マリアに捧げられ、名付けられた教会堂のこと。固有名詞ではなく、ノートルダムを冠した教会堂は世界各地のフランス語圏の都市にある。なお、ノートルダムはフランス語で「私達の貴婦人」という意味で、聖母マリアを指している。
配色において、ベースカラーの次に面積が大きく、ベースカラーを効果的に補助する色。役割は地味だが、意外と重要なことが多い。アソートカラー。
一般的に、規格住宅を販売・施工する会社を指す。建築家や設計事務所が設計・監理だけを行うのに対し、ハウスメーカーは設計も施工も行う。分かり易く言うと、ハウスメーカーは規制品、設計事務所+施工会社はオーダーメイドと言える。
代表的なハウスメーカーとしては、積水ハウス、セキスイハイム(積水化学工業)、大和ハウス工業、パナホーム、ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)、ミサワホーム、住友林業・三井ホームなどが挙げられる。広告・宣伝に多額の費用を費やしている。
ステンドグラスパネルは建材の一部として扱われるため、ハウスメーカーも当然ステンドグラスを扱う。
1919年、ドイツ・ワイマールに設立された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行った学校。わずか14年間しか開校されなかったが、革新的な教育手法で現代美術に大きな影響を与えた。バウハウスはドイツ語で「建築の家」を意味する。
運営にはヴァルター・グロピウス、パウル・クレー、ヨハネス・イッテン、ワシリー・カンディンスキー、ピート・モンドリアンなど、そうそうたる面々が係わった。
1:√2で表される比率。1:1.4142、約5:7となる。別名「大和比」とも呼ばれる。A判(A3、A4など)やB判(B3、B4など)の比率。一般に美しい比率とされている。
ステンドグラスの絵付けで使われる、特殊な刷毛のような筆。伝統的に穴熊(バジャー)の毛でできており、高価。ムラの調整など、ガラス全面に顔料をのばしたりする時に使われる。
シーリング、コーキングを施工する前に、施工する部分に挿入する成形材料。施工する部分の形状を保つ役割がある。作業をバックアップするものなのでこう呼ばれ、発砲ポリエチレンフォームやネオプレーンゴムなどが使わる。バッカーとも言う。
粘土のような材質で乾くと硬化するもの。ステンドグラス制作の際に、ガラスとケイムの間に詰めて使用する。これにより、ガラスのガタつきをなくし、強度や防水性が高まる。
様々な製品が存在しているが、良く使われるのは白パテという、白色のもの。主成分が植物油と炭酸カルシウムであるため、白い色をしている。そのまま使わることもあるが、松煙などで黒く色付けして使われることが多い。製品名としては、関西パテ化工の白パテが良く知らている(と個人的に思っている)。
パテの硬化までの時間は、はみ出してこない程度まで乾くのに10日~1カ月、完全乾燥に半年~1年以上掛かる。これは、油分が徐々に酸化する過程で硬くなっていくためである。
元来の意味は緑青(銅のサビ)で、そこから、古びたものが持つ味わい、経年による劣化、古さび、古つや、古色、古趣 という意味でも使われるようになった。
鋳型の中にガラスの粉末と糊を混ぜてペースト状にしたものを詰め、窯で焼成するガラス加工技法。キャスティングの一種。
フランス語の「Pâte de verre:ガラスの練り粉」という言葉から来ている。
ガスバーナーの炎でガラスを加熱して融かし、成形する技法。「ランプワーク」とも呼ばれている。
ガラスの端にできた貝殻(ハマグリ)のような形状をした「欠け」のこと。通称「ハマ」
材料を加工する工程でできる不要な突起。つまり、ガラスをカットした後にできる、不要な突起の部分。ガラスをガラスカッターでカットすると、ガラスの性質上、バリができることが多い。特に曲線をカットする際には顕著。そのため、ガラスカット後にはルーターやグラインダー、ガリなどを使ってバリを除去する必要がある。
世界的に有名な、アメリカにあるキルンメーカー。青い筐体が特徴的(青以外のものもある)。小型から大型まで種類はあるが、価格は安くない。日本製のものとは操作方法が違う。
ランバーツ社のアンテォークガラスの種類の一つ。色ガラスに透明または他の色の穴が空いたような模様のガラス。
variegateの英語の意味としては、「何かをより多様にまたは変化にとむようにする」、「特に異なる色による印により、その外観を変える」というような意味。
大聖堂や教会の壁面に設けられた、巨大な円形でばらの花状の窓のこと。多くの場合、ステンドグラスが入っており、その建物の象徴的な役割を果たすことも少なくない。車輪窓(wheel window)とも呼ばれる。
特にゴシック様式の建築に多く見られ、有名な建築物としては、フランスのシャルトル大聖堂、サン=ドニ大聖堂などが挙げられる。
ヨーロッパでルネッサンス末期の16世紀から18世紀初頭にかけて広まった美術・建築・文化の様式。動的で劇的、豪華で曲線が多用されるという特徴を持つ。
語源はポルトガル語のバロッコ(いびつな真珠)と言われており、元々は過剰な装飾を揶揄する言葉であった。しかし現在は、広く16~18世紀の美術・建築に見られる傾向を指す様式概念として用いられる。代表的な建築物としては、バチカン市国のサンピエトロ大聖堂やフランスのベルサイユ宮殿がある。
物体に当たって反射した光のこと。不透明な物体に光を当てると、ある領域の波長の光を反射し、その他の波長の光は物体に吸収される。
←→透過光
はんだ付けに利用される鉛とスズを主成分とした合金。半田。鉛40%-スズ60%の通称ロクヨンはんだが最も多く使われれている。ステンドグラスでは棒はんだが使われることが多い。
はんだごてを使って、はんだをケイムの接点やカッパーフォイルの上に定着させること。時間を掛ければ綺麗に仕上がる訳ではないため、その意味ではステンドグラス制作工程の中で最も難しい作業と言える。
通常、時間を掛けないほど綺麗に仕上がる。逆に時間を掛けすぎると、ケイムが溶けたり、ガラスが熱割れしたり、カッパーフォイルが熱でダメになったりするという、目も当てられない悲劇に見舞われる。
手で持ち作業ができるタイプのルーター。ビット(先端に付けるパーツ)を変えることにより、ガラスへの文字入れ、穴あけや磨きなどが行える。PROXXON(プロクソン)社製のものが有名。ミニルーターとも言う。
その名の通りハンマーで叩いたような凹んだテクスチャ。ただし、実際には、表のテクスチャのある側は逆に出っ張っていることが多い。その場合、裏から見るとハンマーで打ちつけたように見える。
美醜を判断する基準のこと。「美意識が高い(低い)」といった使い方をする。 一口に美意識と言っても、それは地域、環境、時代、性別、人格、考え方などで大きく異なる。ステンドグラスを製作する上で、美意識が低い人は決して良い物は作れない。
この業界で美意識が低い人間は、その代わりに支配欲や金銭欲、が強いことがある。そのような人間は、魅力の薄いペラペラなステンドを量産し、世間的なステンドという物の価値を低下させる。
壁体(へきたい)に引き込むタイプの引き戸。
溝やレールに沿って左右に動かし開閉する方式の戸。
フランス語で寸法や物差しを表す言葉。
ステンドグラスでは、同じ幅のガラスを沢山カットする際に用いるガラスの型、という意味で用いられる。主に端材や安価なフロートガラスが用いられ、これにカッターを沿わせて使用する。
ステンドグラスが幾つのガラス片から出来ているかを表す際に使う。
一般的には、同じ面積のものならピース数が多いほど高価。
釘にネジ山がついているもの。釘にくらべ抜けにくくなっている。ネジとの違いは、先端が尖っているかどうか。「ねじくぎ」とも言う。
押し縁を固定する際に使われれ、打ち込みにはインパクトドライバが使われることが多い。
鏡の被膜保護用の液体。鏡の断面や裏側の端に塗ることにより、鏡の腐食を防ぐ。
工具の刃先部。多くの場合、インパクトドライバやドリルドライバの先端にセットして使うドリルやドライバ状のパーツ、という意味で使われる。
「ガラス」を意味するポルトガル語。江戸時代のころはガラスがこう呼ばれていた。
イギリスのガラス製造企業。フロートガラスを開発したことで知られている。以前はステンドグラスで使うような型板硝子も製造していたが、今では作られておらず、ほとんど流通していない。2006年、日本板硝子に買収され、同社の傘下に入った。かつては、米PPG、仏サンゴバンと並んで世界三大ガラスメーカーと言われていた。
フュージング時に窯の棚板とガラスの間に敷かれる耐熱性の敷き紙。ファイバーシート、ファイバーボードとも呼ばれる。アルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)を主成分としたセラミックファイバーという人造鉱物繊維でできており、発癌性があることで知られる天然鉱物繊維の石綿とは明確に異なる材料である。
ただ、歴史が浅いためヒトの健康影響に関するデータおよび動物実験の結果のデータが少なく、吸入による発がん性の可能性がある物質として位置付けられている。日本では厚生労働省が2015年11月より特定化学物質に含めており、業務で使用している場合は事業者が定期的に健康診断を受けさせる必要がある。
ガラスを窯に入れて熱することにより表面を溶かし、磨いたような艶をもたせる加工方法。例えばサンドブラスト後のガラスに行うと、ザラザラの表面をツルツルに加工することができる。
建築物の正面の外観。正面部分そのもの、又はそのデザインのこと。英語のfaceと同じ意味と捉えると分かり易い。人間と同様、最も目に付く箇所であり、建物の設計上、重要視される。
手先が器用ではなく、細かい作業が行えないこと。「ぶきっちょ」とも言う。世渡り下手という意味でも使われる。
一般的には、運動神経と同じように先天的なものと捉えられることが多い。確かに、運動神経、手が小さい(大きい)などの物理的な問題、リズム感の欠如など、どうしようもないケースも存在する。
しかし、単に計画性が無く段取りができなかったり、ビジョンが無く作業をイメージできない、というその人の性格・能力に根ざしている場合が多い。また、そもそも作業自体に興味が無かったり、面倒臭がっているだけのケースも相当数ある。そのような人間は、その作業自体に向いてない。従って、他の仕事・趣味を探したほうが良いだろう。
様々なガラスに電気炉や専用窯を使って熱を加えることにより、溶かして熔着させ融合させるガラス加工技法。完全にガラスが融けるのではなく、表面だけが融けて融合する。
漫画ドラゴンボールでお馴染みFusion(フュージョン=融合)と同類の言葉。
繊維状のテクスチャ。コードと似ている。ウロボロスのものが有名。
昔、ドイツに存在したアンティークガラスメーカー。ランバーツで復刻版が作られている。
建物の2階または数階にわたって天井がなく、上下がつながっている空間や構造を指す。玄関ホールやリビングルームが吹き抜けになっていると、開放感があり、採光が多く得られる。そのため、ステンドグラスの設置に極めて適した場所と言える。
融けたガラスを吹き竿の先で巻き取り、息を吹き込んで成形するガラス加工技術、およびそれによって出来た製品。紀元前1世紀頃にフェニキア人によって発明された技法といわれており、製法は古代ローマの時代からほとんど変わらず現代に受け継がれている。
この製法で作られた板ガラスは主に高級ステンドグラスで使われる。機械作りのガラスと比べると高価だが、それに見合った独特の深み・味わい・風合いを持つ。
イギリス出身のステンドグラス作家。モザイク的なステンドグラス、特に、正方形の格子を敷き詰めた中に曲線を置く、派手な色のステンドグラスを作る作家として良く知られている。
日本にもいくつか作品があり、特に池袋西武別館のステンドグラスが有名である。
英語のprimary(最初の)が語源。建築現場では、「最初に塗る塗料」として、下塗り塗料のことをプライマーと呼ぶ。
主に、プライマに接する両側の部材の接着力を高めたり、なじみを良くするために使われる。
様々な色のガラスチップがガラス内部に入れられている、ガラスのテクスチャ。女性に人気(な気がする)。
はんだ付け促進剤。はんだのなじみを良くするために使用する。 液体タイプと固形のペーストタイプがあり、一般的には液体タイプのものが「フラックス」、ペーストタイプのものが「ペースト」と呼ばれていることが多い。はんだ付けする直前に少量を塗布してからはんだ付けを行う。
多くの場合、液体タイプの主成分は塩化亜鉛で、他に塩酸や塩化アンモニウムなどが付加されている。そのためハンダ作業の際に生じる煙には塩素が含まれており、これは目・鼻・喉の粘膜を刺激する上に、体にとっては有毒なので注意が必要。
一方でペーストタイプのもには松脂など毒性のない物が使われることが多い。ただし、液体タイプで主成分が松脂のものや、ペーストタイプで塩化亜鉛が使われていることもある。
被せ(きせ)ガラスとも言う。一見普通のアンティークガラスだが、色味の違うガラスが層になっているガラス。通常は透明+色ガラスの2層となっている。色ガラスの方だけサンドブラストをかけることにより、文字や絵柄を浮かび上がらせることができる。市場に流通しているのはほぼランバーツ社のもの。
特徴のあるステンドグラスのデザインを残したことで有名な建築家。実際に本人が作ったのではないと思われる。ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエと共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれるが、この三人の中では最も影が薄い。
粒状ガラスのこと。パート・ド・ヴェールなどのキルンワークで使われる。これよりも細かい粉状のものはパウダーと呼ばれる。しかし、明確な区別はなく、同じ意味で使われることも多い。
最高級のアンティークガラスを作ることで知られているアメリカのガラスメーカー。現在はオーナーのジム・フラナガン氏が一日20枚ほどを一人で吹いている。手吹きによるユニークで高い品質、色の流れには特徴があり、ファイヤーポリッシュ(再度窯で焼き表面を溶かす技法)仕上げによって表面には大変つやがある。
フルアンティークグラス。伝統的な宙吹き製法で作られた、正真正銘のアンティークガラスのこと。アンティーク風に仕上げられた機械作りのガラス(セミアンティーク)と区別するため、こう呼ばれることがある。
ガラスがほぼ溶け合って表面が均一かそれに近い状態になるよう、高めの温度で行うフュージング。
「ブルザイ」の名で親しまれている、ステンドグラスのランプ制作などでお馴染みのガラスメーカー。ビビッドかつ特徴的で個性のあるガラスが多く、これぞという一枚にめぐり会うことも多い。特にCUR(キュアリアス)と呼ばれる定番の変形モノの中には、安価ながら絶品が見つかることがある。因みに、BULLSEYEは雄牛の目という意味。
スコアに沿ってガラスを切り離す際に使う。通称「ワニ口(わにぐち)」グロージングプライヤー(GROZING PLIERS)とも言う。
アメリカのガラスメーカー。以前は手吹きの板ガラスもつくっていた様だが、現在は不明。
すりガラスの表面を薬品処理することにより汚れを付きにくくした、特殊なガラス。
キリスト教の教派の一つ。16世紀、カトリック教会に批判的になったカトリック教徒、 マルティン・ルターが指導者となって新たに築かれた。
元々「プロテスタント」の語源となっている言葉には、「Protest」(抗議する)という意味が込められているので、カトリック体制に対して強烈な反発意識をもって名づけられた教派といえる。
プロテスタントは組織が簡素化されており、カトリックにおけるローマ教皇のような、教派の長は存在しない。 聖職者はみな「牧師」である。また、聖書だけが真理とされている。
教会も簡素なつくりであることが多く、ステンドグラスが入っていることも、カトリックの教会と比べると少ない。
普通の無色透明の建築用板ガラスのこと。FL3(3mm厚)、FL5(5mm厚)などと呼ぶ。溶けた錫の上に浮かべて作られるためこう呼ばれる。FL3はステンドグラスであまり使われないが、FL5はベベルパーツの元としてしばしば使われる。
一般的には、2枚のガラスの間に乾燥した空気や特殊なガスが封入された断熱性が高いガラスのことを指す。断熱複層ガラス、複層ガラスとも呼ばれる。
ステンドグラスの業界では、開口に対してフロートガラスとステンドグラスの2枚がセットになっていることを指す場合が多い。この場合ステンドグラスは外気に触れない側に設置される。
ペースト状のフラックスのこと。カッパーの半田付けに使われることが多い。液体状のものより効果は薄いが、人体にはやさしい。
隙間がない状態のこと。例えば、ステンドのパネルをべた付けする、ケイムに補強バーをべた付けする、などという使い方をする。
日本人初のステンドグラス製作者である、宇野澤辰雄の一番弟子。後に独立し、現東京都港区愛宕に別府ステンドグラス制作所を設立。職人系の人物の様であり、彼の名が残っているステンドグラスはあまり多くない。
大正12(1923)年に小川三知の小川スタヂオで働いてた羽渕寛が大阪で創業し現在まで続いている老舗ステンドグラス工房。世襲制で、現在は3代目。HPを見るとプロ養成所を開設しているようだが、制作自体を行っているかどうかは不明。
ガラスの角を面取りしたガラス。ステンドグラスに使用すると、とても煌びやかなパネルになる。既製のものではなく素のガラスを面取りすることも可能だが、それをするには大掛かりな機械と高度な腕を持った職人が必要。自由自在にベベルトグラスを制作できる職人は日本に数人しかいないと思われる。
正式な製品名は独SCHOTT社が出しているOPALIKA。クリアの板ガラスに薄く白色のガラスを被せたマシンメイドのフラッシュガラス。光の拡散性と透過性に優れ、間接照明に最適。サンドブラスト加工にも使用可能。
ニシンの骨のような模様のがらす。なぜニシン?
ガラス内部の歪みを可視化するシート。ライトボックス上のガラス上下にシートを置き照らすと、歪みの箇所が白く光る。
ガラスを熱すると膨張して体積が増すが、その程度を表した数字。例えば、膨張率95のガラスは1℃上がると「1」が「1.0000095」に膨張する。なお、違う膨張係数のガラスをフューズさせると、徐冷時やそれ以降に歪み・ヒビ・割れが生じることがあり、注意が必要。膨張率とも言う。
ステンドグラスの補強に使う金属製の棒材。通常は真鍮が使われる。ケイム組みのパネルの場合、ガラス・ケイムの重みや温度差などでパネルが歪むことがある。それを防ぐために、パネルの裏側から半田付けして使われる。
赤→橙→黄→緑→青→藍→紫という虹色に赤紫を加え、それをリング状に並べた際に、特定の色の反対側に位置する色。大雑把に言うと、赤の補色は緑、、青の補色は橙になる。
補色同士の色の組み合わせはお互いを引き立てる相乗効果が得られる。しかし、例えば鮮やかな赤と鮮やかな青緑を隣同士で配色すると、ハレーションと呼ばれる現象が起きて色の境界がギラギラしてしまうので、合わせる色には注意が必要。
ケイムでパネルを組む際にケイムやガラスを固定するのに用いる。平らで前後が非対称なため、ケイムやガラスをしっかりと固定できる。
高温で溶けたガラスを加工して成形する技法全般を指す言葉。「吹きガラス」はここに含まれる。
ガラス運搬用の馬の一種で、小型でキャスター付きの手押し台車型のもの。車の駐車場から施工現場までが遠い場合、ここにガラスやステンドグラスを立てて置き、運搬する。
ステンドグラスの仕上げに使われる、つや出し・防サビ・保護用のワックス。ガラスとケイム・半田の両方に使用できる優れもの。通常は100ccで売られているが、1000ccのお特用があることはあまり知られていない。
1960年年代に始まったアメリカのガラススタジオ運動(ニューグラスムーブメント)の中心人物で、ガラスの世界での革新者として知られている。息子もグラスアーティストとして活動している。
ドイツの工具メーカー。ここの工具は、値は張るが作りが非常に良いことで有名。業界内の評判は非常に高い。
英語の意味では、仮面をつける、覆い隠すという意味。ステンドグラスの現場では、ハンダ付けの際にハンダが付かない様に部材を守ったり、パテ入れ時にテクスチャの激しいガラスにパテが入らないよう、紙やマスキングテープでガラスを隠す際などに使われる。
本来は「材料」「素材」といった意味だが、絵画などの芸術の世界では、素材感や材質感、表面の肌合いのことを指す。テクスチャと同じような意味。
以前、ケイムを作っていた日本の会社。松村金属工業。数年前に廃業し、現在は存在しないが、元マツムラメタルの社員が同様のものを製造し、がらすらんどから販売されている。日本では、おそらくシェアNo.1。表面に特殊な酸化防止処理をしており、半田付けがし易くなっている。
宇野澤ステインドグラス製作所に在籍した松本三郎が1948年に興した、老舗ステンドグラス工房。宇野澤系ステンドグラス工房の直系と言われ、日本では一番有名なステンドグラス工房かもしれない。HPの施工例には、高倉健邸や高円宮家などが載っている。
ガラスにスコアを入れた後に、裏からこれで叩くとヒビが走る。ガラスカッターの後ろの部分で代用できる。
なお、本来の意味は石を加工するために使う小さいハンマーのこと。よって、「マルトリンヌ」だけでハンマーを付ける必要はない。フランス語のため、martelineの読みの最後に「ヌ」が入る模様。
内部に鏡の板を張った筒にガラス片やビーズなどのカラフルな小片を入れたもの。回転させながら筒をのぞくと小片が移動して模様が変化し、得も言われぬ美しい表情を見せる。玩具の一種。カレイドスコープ(kaleidoscope)ともいう。ステンドグラスと材料や使う道具が近いため、ステンドグラス教室で万華鏡作りも教えてくれる場合がある。
アメリカにあるベベルトグラス専門の会社。
出入り口枠や窓枠等の厚みで奥行き寸法のこと。
20世紀のモダニズム建築を代表する、ドイツ出身の建築家。「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)や「God is in the detail」(神は細部に宿る)など多くの名言を残したほか、バウハウスの最後の校長を務めた人物としても知られている。代表としては、トゥーゲンハット邸、ファンズワース邸、バルセロナチェアなどが挙げられる
ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライトらと共に、近代建築の三大巨匠、あるいは、ヴァルター・グロピウスを加えて、四大巨匠とみなされる。
出入口枠や窓枠を正面から見た際の幅。
ガラスカット用機器を主に扱う日本のメーカー。三星ダイヤモンド工業株式会社。1935年大阪で創業。ステンドグラスなどの、手でガラスを切る際に使われるガラスカッターも製造している。
普通のガラスカッターの他、PenettやAPIOなど、用途に合わせた何種類かのガラスカッターを作っており、その切れ味は定評がある。ステンドグラスやガラス関係の仕事に従事するプロにも愛用者が多い。
ガラスの耳。板ガラスを作る際に、溶けたガラスをローラーで板状にした際にできる、端の部分。または、アンティークガラスの端の断面が丸くなった部分。
なお、スペクトラムやココモなどのガラスには耳がないが、それは単にメーカーが出荷前に切り落としているだけ。ココモの耳などは、ガラス問屋さんに行くと稀に目にすることがある。
建材などで、部材と部材の間や、部材の接合部にできる継ぎ目のこと。
石やガラス、タイルなどの小片を寄せあわせ、埋め込んで絵や模様を表す装飾の手法。建築物の床や壁面、あるいは工芸品の装飾のために用いる
宇野澤組ステインドグラス製作所出身のステンドグラス職人。全面ハンダ工法を発案した(初めて行った)ことで知られている。凄腕の職人としても有名。1902生-1988没。
なお、最初は見た目が良いという理由で生まれた全面ハンダだが、現在は、強度・金属の膨張率の一定化、などといったことにも利があるとされている。
ガラスのテクスチャの一種で、斑点模様のことを指す。リング型のリングモトルが特に有名。
ストライプ柄の型板ガラス。昔も今も良く使われる。現在流通しているのはサンゴバンのもので、リブの感覚が約12mm、ガラス厚4mmのもの。古いガラスには2mm厚のものも存在する。
カッパーフォイル技法でランプを制作する際に用いる型。耐熱プラスティック製のものや発泡スチロールに銀紙を巻いたものが用いられることが多い。モールドの形の通りにランプが出来上がるので、モールド選びは重要。ティファニーランプのレプリカを作りたい場合は、それ専用のモールドが型紙とセットで売られているので、その通りに作れば良い。
イタリアのガラスメーカー。ヴェネチアンガラスと言えばモレッティ。ステンドグラスで使えるガラスも多少作っているが、メインではない模様。
アメリカインディアンであるヤカゲニー族の名を冠したガラスメーカーで、マークもインディアンの横顔になっている。 リングモトル(リング型のモトル)のガラスや、スティップルと呼ばれる和紙のようなシャーベットのような質感のガラスが有名。
雑で適当に済ませた、いい加減な仕事。思い入れもなく、興味も無い仕事に対して行われることが多い。やっつけ仕事が常態化している職場や、やっつけ仕事しか出来ない人間も、決して珍しくは無い。
本人が自覚しているならまだマシな方で、そもそも「よい仕事」と「やっつけ仕事」の違いが分からないという、この業界にとっては塵屑のような人種も存在する。当然だが、やっつけ仕事の結果は出来た物に表れるため、評価を得られず信頼を失う。
なおこの言葉は、一般にやり終えた仕事を評して使われ、これから取り掛かる仕事に対しては使われない。
矢に取り付けられている羽根のこと。フランク・ロイド・ライトのステンドに矢羽根のデザインが良く見られる。
洗練されておらず、無風流なこと。垢抜けない様。反対語は「粋(いき)」。野暮ったいとも言う。
派手なだけでまとまりのない、「いかにも」なデザインのステンドを指して使ったりする。
作業の途中で、すでに仕上がった部分を守ったり部材が傷ついたり汚れたりするのを防ぐために、テープなどで保護すること。マスキングと同義。ガムテープやマスキングテープが使われる。
ケイムで組んだパネルにパテを入れる際、ガラス部分にパテが付着しない様に養生することがある。
ドイツ人のステンドグラス作家で、世界的に有名な人物。1960年代の頃のニューグラスムーブメントの中心的な作家として、一躍名を知られるようになった。教会を中心に見ることができる彼の作品は、宗教的で哲学的、かつ、抽象的で神秘的でもある。彼を現役No.1のステンドグラス作家と見なす人は、多く存在する。
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した、オランダ人の画家、デザイナー、アーティスト。優れたステンドグラスの作品を何点か残している。
ステンドグラスを設置する開口部の内側に、蛍光灯などの照明機器を配したボックス(箱)のこと。一言で言うと、内部照明。
一般には店舗などのディスプレイや壁面・天井の装飾に使われる。また、小型の独立したライトボックスとして、一般家庭の壁に飾れるようなものもある。
表面が丸くなっているケイム。一般的に、見た目がきれい、分厚いのでハンダ付けの際に溶けにくい、曲げても表面の縁がヘラヘラしない、などの利点がある。丸くなっている分、金属の使用量が多いため、価格が比較的高く、また重くなる。
接点でケイム同士を差し込んで強度を持たせる細工ができないため、ヨーロッパでも日本でも基本的に伝統ある工房では使われない。(フラットケイムが使われる。)
板ガラスに、ベベルパーツやジュエルなどを接着してデコレーションしたもの。ガラスとガラスの間にUV硬化型接着剤を塗り、ブラックライト(紫外線)を当てることで硬化させ接着するのが一般的な方法。
なお、UVはultraviolet:紫外線の略。
ガラスにガラスカッターでスコアを入れた後、スコアに沿ってヒビを走らせるために使うための工具。
アンティークガラスでは世界随一の品質と生産量を誇るドイツのガラスメーカー。その品質の良さから、ステンドグラスのみならず建築業界からも高い信頼を得ている。
ランプや電灯のかさのこと。ステンドグラスで作る場合はほとんどの場合カッパーフォイル技法で作られるが、ケイム技法で作ることも可能。
ランプシェードの土台になる部分。つまりステンドグラス以外の部分のこと。土台やソケットや中間スイッチ付コード、プラグなども含んで呼ぶことが多い。土台には主にブロンズや真鍮、ロートアイアンなどの金属が使われる。
フュージングなどでのガラス焼成時に、特定のガラスに接触することで変色するガラス。一例として、銅を使って発色させているガラスに特定のリアクティブガラスを合わせて焼くと、接触する箇所で銅のような赤色が出る。
絵付けやフュージングの際、棚板に溶けたガラスが付着しないように塗る粉。水に溶いて使用する。塗った後は色がついているが、焼成すると色は消える。刷毛で塗ると、溶けたガラスには刷毛目がつく。
絵付けやフュージングの際、棚板に溶けたガラスが付着しないように敷く紙。一度焼くと粉になるため使い捨てで使用する(粉を再利用することも可能)。粉は細かくて宙に舞うため、扱いには注意が必要。800度以上の高温で焼成するとガラスに離型紙が付着することもあるので、別の方法で対処する必要がある。ブルズアイ社のものが有名。
中古の建物に対して大規模な改修工事を行い、デザインや機能を向上させて価値を高めること。新築よりも安上がりで、場合によっては新築よりも満足度が高いものに仕上がることもある。
一般に、リフォームが住居中の老朽化した建築物の改築や改装という意味合いが強いのに対し、リノベーションは、価値を高めるための改修という意味合いが強い。
何らかの行為を繰り返す(リピートする)人のこと。同じ旅行先を再度訪れたり、同じ商品を再度購入する人を指す。
ビジネスにおいては、パレートの法則という2割の顧客から8割の売り上げが上がっている法則があるが、この2割がリピーター(優良客)である。
価値の高い仕事、質の良い仕事をしていればリピーターを増やすことが出来き、それにより経営・商売を安定させることが出来る。
流れるような模様が表面の凹凸として出ているガラスのテクスチャ。特にスペクトラム、ランバーツのものが有名。
水溶液がハンダやケイムの黒染めに使われる。製品名は「パティーナ」「ブラッキー」など。色は青色。
フュージングで使うガラスの粒の大きさ。粒度の違いによってフリット/パウダーなどと呼ばれる。ブルズアイ社などでは粒度の違いが細かく分けられ、売られている(自作も可だが結構な手間がかかる)。
かの宝石商として有名なティファニー家の2代目に当たる人物。家業を継がず、画家としてキャリアをスタートした後に室内装飾家となり、オパールセントグラスの製造やカッパーホイル技法の確立などガラス芸術家として輝かしい功績を残した。
ベルギーに生まれ、日本を拠点にしてステンドグラスや陶板レリーフなどのパブリックアート作品を制作した芸術家。現代壁画研究所(現 クレアーレ工房)の所長を務めた。
20世紀を代表する近代建築の巨匠。スイス生まれではあるが、主にフランスで活動した。本名はシャルル・エドゥアール・ジャンヌレ (Charles Edouard Jeanneret)。「ル・コルビュジエ」という名前は、雑誌「エスプリ・ヌーヴォー」上で使用したペンネームである。
「ドミノシステム」「新しい建築のための5つの要点」「モデュロール」などの新しいアイデアを提唱し、それらは20世紀以降の建築・デザインに多大な影響を与えた。代表的な建築物としては「サヴォア邸」、「ロンシャン教会」、「クック邸」などが挙げられる。
フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエらと共に「近代建築の三大巨匠」として位置づけられる(ヴァルター・グロピウスを加えて四大巨匠とみなすこともある)。名前がとても読みにくい。
砥石が回転している電動工具。ガラスピースの縁をを研磨したり形を整える為に使用する。
現代ステンドグラスの第一人者として知られる、ドイツの建築用ステンドグラス作家。日本においては、JR大宮駅のステンドグラスが有名。全てではないが、そうめん流しのようなデザインが特徴的である。
15~17世紀頃に、イタリアを中心に広くヨーロッパに普及した建築・美術様式。ルネサンスは「再生・復活」の意味で、古代ギリシャ・ローマの文化・様式を復興しようとする文化運動を指す。シンメトリー(左右対称)や黄金比などを用いて、調和のとれた明瞭さを重視した半面、実用性よりも芸術性が先行しているとも言われる。
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロをはじめ、この時期に活躍し、後世まで名の知れた芸術家は数知れない。
この頃のステンドグラスは、油絵の影響で写実的なものが多くなった。それにより、本来の魅力が損なわれ、衰退への道をたどり始めた。
主役のモチーフ周辺の余白のこと
日本最古の宇野澤ステインド硝子工場の創設メンバーである木内真太郎が、1914年に大阪で設立したステンドグラス工房。世襲制で現在も続いているが、HPが存在しないため情報不足。派手な活動はしていない模様。なお、昔は東京にも東京玲光社という工房があったらしい。
イタリアのルネサンス期を代表する芸術家。絵画、彫刻、建築、科学、数学、工学、発明、天文学、解剖学などあらゆる分野で足跡を残し、「飽くなき探究心」と「尽きることのない独創性」を兼ね備えた正真正銘、「万能の天才」として知られている。
とりわけ画家としての名声が最も高く、世界一有名な絵画として知られる「モナ・リザ」をはじめとして、「最後の晩餐」「岩窟の聖母」「受胎告知」など、不朽の名作の数々を世に放っている。
鉛線を切断するのに用いるナイフ。イチョウ型、ドン・カルロス型などがある。
鉛線を切断するのに用いるニッパー。専用のものがあるので、プラスティック用などではなくこれを使った方が良い。
懐古趣味(かいこしゅみ)のこと。語源はretrospective(回顧)。古い時代やその時代の製品などに対するノスタルジーや憧れの総称。昭和レトロ、明治レトロという使い方がされることもある。
18世紀頃ののバロックに続く時代の芸術・美術様式を指す。一般に、男性的とも言えるなバロックに比べて、絢爛豪華さを抑えた、繊細で甘美な、女性的な様式とされる。ロココの語源は、曲線を多用する繊細なインテリア装飾であるロカイユ装飾(rocaille)に由来する。
松脂(まつやに)の主成分の一つ。常温では、黄色から褐色の透明性のある固体で、化石となったものは琥珀として知られている。ステンドグラスに使われるペースト状フラックスの主成分。
熱して軟化させた鉄を、治具や工具を用いてなんらかの形に成形したもの。ステンドグラスに関係するものしては、看板の外枠や、ランプベースなどに使われる。基本的にはオーダーメイド。アイアンワークとも言う。日本語では鍛鉄、練鉄。
なお、wroughtはworkの過去形・過去分詞形の古語で、細工する、〈金物など〉打って作ったという意味。
1942年生まれのステンドグラス作家、美術評論家。従来のものとは全く趣が異なる彼のステンドグラスは、前衛的過ぎてまだ世間が彼に追い付けていないようでもある。
日本のガラス工芸全般に関わる材料、道具、機械、設備の製造及び販売を行う会社。ホットワーク系に強い印象がある。本社は兵庫県伊丹市。STATION99という一般向けの材料販売部門を持つ。
建築、彫刻・絵画・装飾、文学の様式の一つ。建築用語および美術用語としては、ゴシック建築に先行する10世紀末〜12世紀の中世建築様式を指す。「ローマ風の」という意味。建築物は石造の厚い壁や半円アーチを持つのが特徴で、ステンドグラスが普及し始めたのもこの頃である。
この時代に作られたフランス、ヴィッサンブールから出土した「キリストの頭部」や、ドイツ、アウグスブルグの「5人の預言者」が、現存する最古の完全なパネルとして残されている。
ローマ帝国時代に製造されたガラス器の総称。ローマガラス、ローマグラスなどとも呼ばれる。
特に、宙吹き技法で作られ、経年変化によって銀化したガラスの器が有名。銀化は人工的に作り出すことができず長年の経年変化が必要なこともあり、希少価値が非常に高い。そのため、ローマングラスはコレクターの間では高値で取引がされる品である。
ガラスの製造方法の一種。2本のローラーの間に溶けたガラスを通し、ガラスを板状に成形する。ローラーのうちの1本に模様が入っていると型板ガラスができる。アンティークを除き、ステンドグラスで使われるガラスのほとんどはの方法で作られている。
ココモ社から出ているキャセドラルグラスの一種。ハマ欠けを模した柄をちりばめたような、特徴的なテクスチャをもつ。
クラウン法という製造法で作られた円盤状のガラス。平らではなく中央部が膨らんでおり、更に真ん中に「ポンテ」と呼ばれる出っ張りがあるのが大きな特徴。また、厚みも一定ではないため、透明なものでも、ロンデルを通して見た景色は大きく歪む。
まれにロンデル全体がレンズの役割をして太陽光が増幅されることがあるので、それによる発火には一応注意すべき。
フランスなどでよく使われる、ワインから作られたお酢。ステンドグラスの絵付けをする工程で、顔料を溶くのに使われることがある。これが使われる理由は、水で溶くより顔料の定着性が良いためである。
大正や昭和初期に日本で作られた板ガラス。現在は生産されていないため、希少価値がある。
日本風と西洋風の様式を共に取り入れること。和と洋のそれぞれの良いところを適度に合わせて上手く調和させること。
2液混合型のエポキシ系接着剤のこと。エポキシ樹脂と呼ばれる液状樹脂を、ポリアミン類と呼ばれる硬化剤を常温域で化学反応(架橋)させることで硬化させる。混合させてから固まるまでの時間により、5分タイプ、30分タイプなどがある。
ステンドグラスの現場では、芯を抜いたケイムを飾りとしてガラスの両側から張り付ける際や、施工現場でのパネル取付時の仮止めなどで使用される。
アンカットとほぼ同じ意味。定番ガラスの作り損ね、試作ガラスなどがオンリーワン板ガラスとして市場に出回る際、「CURIOUS」のシールが貼って売られている。ブルザイ、ヤカゲニ、オセアナなどで見られる。 CURIOUSの辞書での意味は、好奇心をそそるような、珍しい、不思議な、奇異な、変な。
サンゴバンの型板の一種。キャセドラルとも呼ばれている。シンプルで落ちつた癖のないテクスチャでカラーバリエーションも豊富なため、昔からステンドグラスの中の背景に良く使われる。 しかしフランス本国では、もはや製造中止になっているようである。
枠に直接ガラスなどを固定した、開閉できない窓。はめ殺し(窓)。
5mm厚の透明でテクスチャのない普通のガラス。ステンドグラスでは、専らベベルパーツの元として使われる。厚いため非常に切り辛い。
米Doragonfly社が出しているステンドグラスデザイン用CADソフト。パネルのデザインや立体の型紙作成に役立つ様々な機能がある。問い合わせを(英語で)行っても、回答が来るか来ないかは運次第。
ヤカゲニーのスティップルを模して作っている中国のガラスメーカー。安価だが、硬くて切り辛いのが難。
JISで定められた品質規格と、長さ・重さ・速度の計測器の精度の基準で、最高精度のものに付けられた印。これが刻まれた製品は、JIS1級を満たした製品であることを表している。
採寸や下図を描く場合は、すべてJIS1級のメジャーや定規で行うのが望ましい。ちなみに、準1級や2級も存在する模様。JISは、Japanese Industrial Standards(日本工業規格)の略。
電気用品安全法による基準に適合する電気製品に付けるマーク。PSEマークの無い電気製品の製造・輸入・販売が禁止されている。中古販売も禁止。この法令に違反した場合、100万円以下の罰金または1年以下の懲役、また企業などによる悪質な違反は最高1億円の罰金が科せられる可能性がある。
これは、ステンドグラスのランプなどを販売する際も適用される。製造者は、事業の届出を行った上で、製品の安全性を検査し、PSEマークを貼る。販売者は、PSEマークがあるか確認する義務がある。PSEはProduct Safety, Electrical appliance and materialsの略。