【ステンドグラスパネル製作】シカの頭の骨④ – 完成

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ハンダ

ハンダで仮止めを行う前に、ケイムのラインを下紙に合わせて極力揃えておく。そしてハンダは、先ず表裏の点付けを行い、そのあと全面ハンダを施す。


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円の4分割で組んでいる箇所のケイムを、きちんと正円に固定してハンダする必要がある。


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図のこの部分だ。上の写真でもわかるように、尖った細い部分がどうしてもはみ出したり引っ込んだりしているので、一つ一つ整えて固定していく。


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下紙にケイムのラインをキッチリ合わせ、点付を行っていく。この作業が、全行程の中で最も手間が掛かるかもしれない。


広がったケイムを戻したり、潰れ過ぎたケイムを広げたりの作業も、この段階で行う。全面ハンダをする前に纏めてやろうとすると、数が数だけに大変だ。





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両面の点付けが終わったら、全面ハンダを行う。表をやる場合も、裏側でケイムが固定されているので、ズレる心配はない。円と円の間のピースは、鋭角がきちんと出るよう、千枚通しを充てるなどして慎重に作業を行う。


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全面ハンダ完了。


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あまり綺麗ではないが...、これはもう鍛錬あるのみ。


今回も外枠のFH12を豪快に溶かしてしまい、大工事になった。FH12は、縁の方が芯からの距離があるため、FH6などより、より溶けやすいことに気付いた。溶かすのはこれが最後であってほしい....。



パテ

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いつも通りの手順(指でパテ詰め→ヘラで押し込み→千枚通しでパテ切り)でパテ入れを行う。クラッケルはパテがヒビの中に入り込んでしまうので、ガムテープで全て養生を行っている。


今回は、パテを新聞紙で直に包んでおくことで油を少し抜いている。パテが固いので作業性は悪いが、いつもより早く乾く(はず)。



腐食・仕上げ

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パテ入れ後、5日経過。そこそこ乾いているので、仕上げを行う。このように、パテ入れの段階でケイムとガラスをできるだけ綺麗にしておくと、この段階での作業がスムーズだ。


このタイミングで、再度両面のパテ切りを行い、ケイムを真鍮ブラシで良く磨いておく。そして、シャワールームにて、硫酸銅での腐食作業を実施。今回も、濃度2%と15%のもの、2種類を使う。15%の液を霧吹きで軽く吹きかけ、その後、スポンジを使って、2%の液を全体に刷り込んでいった。


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腐食作業が完了。シャワーで硫酸銅を洗い流し、乾かす。


乾いたら、クラッケルを養生していたガムテープを剥がし、両面をクリーニングして、完成。



完成

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光の具合があまり良くないのと、外の建物でクリアの部分が抜けないため、ちょっと写真うつりが悪め...。


今、0.5秒で考えたタイトルは、「鹿の王」。


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下の方から撮れば、何とか...。


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表面の様子。


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振り返り

クリア部分にフリーモントのクラッケルを使ったが、面積が狭いこともあり、アピールが弱かった。そのため、不透明なスティップルとのコントラストが弱く、全体的に大人しくなってしまった。


前作がクドかったので敢えて大人しめにしたのだが、今回は大人しすぎた。強弱のバランスが難しい。背景に対するモチーフの大きさも、もう少し考えた方が良かったかもしれない。モチーフも渋くガラスも暗めだと、キャッチーさに掛け、あまり好みではない。


作業については、このピース数になるとかなり手間が掛かるが、ただそれだけのこと。透過光で見れば、ほぼ問題なく設計通りの仕上がりになっている。


ただ、組んだ後にガラスの表裏の間違いに気付いて直したり、パテ入れ後にパンダ忘れを直したりといった後戻り作業が多かった。細かいところを後回しにせず、その都度キッチリ作業していくのは当然のこととして、工程毎にチェックをしっかり入れる必要があるなと実感した。


反射光で見た時の表面の仕上がりにはかなり改善の余地がある。全面ハンダ時のハンダの量をもう少し多くして、両面の凸凹を極力なくせば、腐食も綺麗に仕上がるので、次回はその方向で行ってみよう。ラウンドケイムぐらい盛れたらと思う。重量は増すが、パネルの強度も更にアップするだろう。ただ、表面についてはステンドグラス本来の価値にはあまり関係ないので、趣味の話かもしれない。






今回も、ステンドグラスはデザインとガラスチョイスで全てが決まってしまうんだなという、いつも通りの思いが強く残った。やはり、長時間の作業に耐えられるデザインとガラスであることが、兎に角、必須条件だ。



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