聖ルカ礼拝堂
10年くらい前に見に行ったのが最初で、それ以来。近くを通った折に久しぶりに行ってきた。
入ってびっくり、天井や壁面の石張りの部分がなくなっていて(全部じゃないけど)、側面の大きなステンドグラスにネットが掛かっていた。後から知ったのだが、ここ最近で礼拝堂全体の修復工事を行っていたようで、こうなったのだった。
雰囲気が以前とは全然違ったので、とても残念だった。ただ、日本では意匠性より安全性が重視されることが多いので、いつものことだな、まあ仕方ないのかな、という諦めもある。コスト的な問題もあるし。そうは言ってもステンドグラスにネット掛けるのは残念過ぎますが、まあほとんどの人は気づかないのかな。
写真撮影が禁止のようなので画像はなし。ただ、YouTubeに上がっている動画が、改修前のクオリティが良いものなので、どんな感じのステンドかは良くわかる。
ここのステンドは、上側の大きなのと同じような意匠で目線の高さにもステンドが入っていて、間近で見ることができる。以下はYouTube画像をキャプチャしたもの。
改めて調べたところ、1936年(昭和11年)に作られたこの礼拝堂、ステンドのデザインはバーガミニーというアメリカ人の建築家で、実制作は別府ステンドグラス製作所が行ったとのこと(オフィシャルのHPに書かれている)。
確かにここのステンドは全面ハンダされていて、ガラスも当時日本で主流だったであろう透明系のキャセドラルグラスが使われている(一部アンティークグラスも見られたが、おそらく後の修復で入れられたのであろう)。
外国製のステンドで、予算的に絵付けが無理だからこのようなデザインになったと理解していたので、まさか宇野澤系の工房が作ったステンドとは思わなかった。まあ、元受けは外国の工房で実制作が日本なら、外国製というのも間違ってはいないけれど。
テーブルキャセドラル
と言う訳で、聖ルカ礼拝堂のステンドは、ほとんどが透明系のキャセドラルグラスだ。
このガラスの感じ、ランバーツのテーブルキャセドラルという種類のガラスに近くて、それで同じようなのが作れるなと思ったので、やってみたいと思う。
テーブルキャセドラル(TK)は日本で手に入るものは全25色ある。
こちらも、YouTubeに動画がありました。板ガラスの制作風景。シングルロールです。
次回、デザインを考えて、実際の制作を進めていきます。







