デイナ・トーマス邸02【フランク・ロイド・ライト】

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フランク・ロイド・ライトの最高傑作

デイナ・トーマス邸がライトのステンドが入った建物の最高傑作なのだとしたら、その中でも、今回紹介する一枚が、突出して傑作だと思っている。

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このステンドは、画像や映像などを見る限り、ダイニングルームの出窓として、全く同じデザインで、最低8枚のステンドが横に並んで入っている。


ライトのステンドは、垂直・水平線、斜めの決まった角度の線が多いが、このステンドは、ライトの他のステンドデザインに比べて、規律が少ない。


左右で完全にシンメトリーにはなっているが、その片側だけを見ると、なんとも捉えどころのない、融通無碍な線で描かれているのが分かる。粗密があり、バランスが良く、それでいてキャッチーなのだ。


同じ要素を並べるにしても、一部だけ長さを変えたりして、決して平凡・退屈になっていない。線の太さを巧みに変えてメリハリを出すのも、いつも通り効果的だ。


常人には見えない何かが見えていたのは間違いのないところだが、一体、ライトには何が見えていたのだろうか...。




デザイン

今回は、このパネルのデザインを、そのままIllustratorで起こしてみる。


ライトは、自身ではステンドを制作する訳ではない。一説では、イメージ画を制作者に渡すだけで、そんなに細かい指示は出してなかったとも言われている。


その所為か、このパネルは、一見しただけでは分からないが、良く見ると線が揃っていなかったり、雑な作りになっている箇所がある。


そんな、ライトは恐らく望まなかったであろう、制作時に揃わなかった線などは、直すことにした。また、細部について、幾何学的に整合性を合わせてある。


それ以外は、できるだけそのまま・忠実にデザインを起こした。絵画の模写のようなものだ。

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サイズはW933mm×H1406mmで、中のケイムは4mmと8mmを使用した。


ピース数はさほどでもないが、細いケイムを使ってもこれだけの大きさになってしまう。実際に制作する際には、最低5mmのケイムは使いたいところなので、そうするとこの大きさの2.5割増しの大きさになる。


デザインを起こして分かったが、均等割り、平行線など、幾何学的に整えて描いた結果、オリジナルと同じにはならなかった。ただ、極端に悪くなった訳でもないので、まあこれで良しとした。


ベースは垂直水平・斜め45度の線で描いたが、実際にライトまたはライトのデザイン画を製図した職人は、数字では負えないくらい微妙な変化をつけていたり、何処かと何処かの点を結んだ線を使っていたのかもしれない。




ここの線は垂直に揃える必要があり、この点とこの点を交わらせて・・・、といった手順がかなり複雑で、別の機会にもう一度描いても、同じにはならないと思う。あと、ただ見ているだけと模写ではえらい違いだ。発見が多々ある。


サイズがデカ過ぎて試作は出来ないが、機会があったら是非制作してみたいパネルの一つである。


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