前回、フランク・ロイド・ライトの設計したダーウィン D.マーティン邸をご紹介し、デザインを一つ書き起こした。
この建物に入っているステンドは、前回の開き窓や縦長の矢羽根のステンドが特に有名だが、それ以外にも幾つか良い感じのものがある。それらの詳細をWebで調べて、デザインを書き起こしてみる。
なお、今回書き起こした3つは、何れもオリジナルにかなり近いが、ある程度のアレンジが入っている。
デザイン・その2
線デザイン
色付き
・W292×H1275 152ピース
・使用ケイム: FH6、FH12
三角形と細かなクラスターが印象的なデザイン。上下で同じ三角形と四角形のパターンが出てくる。
デザイン・その3
線デザイン
色付き
・W412×H12753 372ピース
・使用ケイム: FH5、FH10、FH12(外枠)
エレベーターのようなデザイン。ケイムの太さを大胆に変えることでメリハリが出ている。使われているのは水平・垂直の線だけだが、それが飽きが来ないような絶妙なバランスで構成されている。
デザイン・その4
線デザイン
色付き
W600×H11339 389ピース
使用ケイム: FH5、FH10、FH12(外枠)
前のデザインと似た感じのデザイン。ちょっとしたオブジェクトの配置の仕方に、ライトらしさが良く出ている。
いろいろと調べた結果として、ダーウィン D.マーティン邸には、9種類のステンドが入っている。だが、それぞれであまりデザインが共通していないのが、ライトの凄いところだと思う。
「デザインとは、自然の要素を純粋に幾何学的な表現手法によって抽象することである。」 フランク・ロイド・ライト
ライトは、上から何かがぶら下がっているような感じのデザインが多い。おそらく、自然の要素である植物や果実などを抽象化しているからだろう。だから直線だけでもなぜか親しみが湧く。
これからも、ライトのデザインを真似ることを通じて、少しずつ、そこから極意や何らかの法則を見つけ、血肉にしていきたい。