前回に続いて、5回目です。
今回は残りの1~11段目までの組みを。
やっとここまできました。
修正(13~15段目) - 13th to 15th rows modification
上側の組み・・・と、その前に、また13~15段目の修正を。結局、歪みや強引に修正した跡がどうしても気になるため、全部バラして組み直します。特に13段目がダメなんですよね…。
思い切ってケイムを切ってしまいます。
全てをバラして、はいこの通り。スッキリしました。
早速組み直します。先ずは13段目。
そして14段目。
15段目、一番下のケイムを被せてハンダ付け。・・・。写真の通り、やっぱりだめですね。どうしても13段目に角度がつきません。
画期的な策もなく、ただやり直しただけでは同じ結果になってしまう・・ある意味当然ですね。無残ですがこれが現実です。まあ、仕方ないです。もう一度は、ちょっとないです。裏返して逆側を進めていきます...。
組み(1~11段目) - First to 15th rows assembly
裏返して、11段目から組んでいきます。
最初のほうの写真を撮り忘れたため、もう11段目が組み上がっているところからスタートです。
・11~1段目までの縦のケイムを32本揃えて、それぞれの段目の横のケイムが入る場所を広げておく。
・それをガラスと交互にハンダ付けしながら組んでいく。
という、13~15段目と同じ進め方です。
11段目のハンダが終わったところ。この時点では内側への角度がちゃんとついていますね。
同じく10段目。ハンダは全て、細く仮付けにしてあります。下の段が上手く組めなかったため、上も後から直すことがあるかも、という思いからです。
9段目。
8段目。
7段目。
6段目と5段目。上の方に行けば行くほどガラスが小さくなり扱い辛いですが、組むのは楽になります。
4段目。
3段目。さて、ここからは、逆側にケイムが反ります。
2段目まで完了。そして一番上のケイムを切り揃えます。
一番上のキャップ以外は、全て組めた状態です。
さて、ここで一番上に最後のケイムをまわす訳ですが、キャップとの隙間を埋めるために、12ミリのケイムを使います。FH12のハードです。
予定では普通にFH5を使う筈でしたが、全くサイズが合いません。何故でしょうか。まあ、色々と理由は有りますが、それはまた別の機会に。
ケイムが被さる位置にマーキングをしておきます。
まず最初に一点をハンダ付け。
12ミリのケイムは、曲げると内側が激しく歪んでヒダヒダになってしまうので、このように内側は切れ込みを沢山入れておきます。
マーキングに合わせて綺麗にハンダの仮止めを行います。
最後まできました。FH12は「のみこみ」がとてもあるため、作業がし易いです。
ここからどうキャップを付けるか、ですが、またしても写真を撮り忘れたので、言葉で説明します。
・キャップは50mmで、今の上の径よりかなり小さいので、FH12のケイムに切れ込みを1cm間隔で入れて、内側に倒し込みます。
・ソフトハンマーなどでケイムを叩いて、キャップが乗る面を、平らに均します。
・キャップを中央に水平に置き、マスキングで仮止め後、ハンダで仮止めを行います。
・キャップとケイムの隙間をハンダで埋め、キャップとケイム全体をしっかりと溶着させます。
こんな感じです。意外と何とかなるもんですね。また別のタイミングで綺麗に成形するので、ここではあまり綺麗さにはこだわりません。
こんな感じになりました。上側はそこそこ綺麗な形になったと思います。
上側の組みは、こうして見るとさらっと終わったように見えますが、全てのガラスを2~1ミリ削っています。削らざるを得ないのは、前回お伝えした通りの設計ミスがあるからです。また、組む時はWとHの長さを全て測って組んでいます。かなり根気のいる作業です。もう少し楽に埋める方法があれば良いのですが…。
この段階では歪みがありますが、それをこれから直していきます。
ここからの歪み修正・裏側のケイム直しが、また大変な作業です...。
ただまあ、完成像はほぼこれなので、やっと見えたか、と言う感じですね。
全て終わって完成した時点でまとめますが、とりあえず今回はっきりしたことがあるので書いておきます。
・必ず対角線順に組んでいくこと。今回は32面なので、1~32までに番号を振るとして、1→17→9→25→5→21・・・と言う順で組む。13段目が上手く組めなかったのは、これをやっていなかったから、という可能性アリ。11段目を組む時に気付き、それ以降はきちんと対角線順で組んだため、歪みが少なかった。
・一番上の部分の角度と、キャップの角度が合ってないと、キャップの取付に苦労する。
・本来であれば、予めガラスとケイムを全て正確に切っておくのが良い。組みながらガラスを削ったりすることは、色々な意味で良くない。ケイムも全て切って準備しておいた方が良い。
とりあえず、無事カタチになりました。
次回、歪み修正・裏側のライン合わせ・全面ハンダ・仕上げをして完成です。