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ステンドグラス極道日記。

Sir Brian Clarkeを偲んで

ブライアン・クラークの生涯・作風 ブライアン・クラーク(Brian Clarke、1953-2025)は、イギリス人で、世界的に最も有名なステンドグラス作家の一人だった。 15歳で美術大学に入学して早々に才能を発揮し、20代前半から大きな建築ステンドグラスの仕事をこなし続けて…
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【ステンドグラス探訪89】大正時代の銭湯にあったステンドグラス

顛末 ある日、港区の某所に古いステンドグラスがあるとご連絡を頂き、現地で拝見することになった。 元々は、東京都港区で営まれていた銭湯の男湯、女湯に設置されていたステンドグラスで、大正から昭和初期に作られたものとのこと。それが、戦火をまぬがれた後、都内…
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10年前の自分に受けさせたいステンドグラス講義

ステンドグラスとは ガラスを鉛の線でつなぎ合わせて作る建材・装飾品・アート作品。 ガラスは透過するので、見る側と逆から光が当たっていないと綺麗に見えない。建物に入っているステンドグラスは、常に綺麗という訳ではなく、「光の具合と見る位置によって綺麗に見…
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サンゴバン・アンティークだけで作る青いステンドグラス

構想 サンゴバン・アンティークのフラッシュ(被せガラス)だけを使って、ステンドグラスを制作する。 被せガラスなので、色を削ると透明な地肌が出る。 その効果を使って、カットしたガラスにサンドブラストで絵柄や文字を彫って、それをケイムで繋いでステンドグラス…
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ピージュの作り方【直線のピースを効率良く正確無比にカットするために】

ピージュとは ガラスを直線でカットする際に使う、ガラスでできた定規のようなもの。 直線が出ているガラスを桟木に当て、しっかりと固定する。その上にピージュをのせ、ガラスカッターをピージュに対して固定してピージュを動かす(ガラスカッターも動く)と、ピージ…
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ガラスの傷や汚れを消すベストな手段【酸化セリウム×電動工具】

ガラスは傷付きやすい ガラスは割れたり傷付いたりしやすい。真っ二つに割れてしまえば諦めもつくが、少しだけ欠けたりすることもある。買ったときは気付かなかったけれど、結構大きな傷があるのが後から分かったりもする。 特にアンティークの大板なんかは、全く傷が…
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10年刻みで見る日本のステンドグラス文化とその系譜【明治から令和まで】

旧古河庭園にて 「あっ...」 思わず心の中で声が漏れた。2つの意味で驚いたからである。 旧古河庭園の書庫でステンドグラスを見たときの話だ。 一つは、以前に本で見たことがある、明治時代に撮られた貴重な写真、宇野澤ステンド硝子工場内の作業風景の写真。そこに写…
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PCが壊れても大丈夫なように【もう悩まない・困らない】Dropboxという選択肢

PCが壊れると作業が止まる こんな、ステンドグラスを制作するという一見アナログな仕事でも、デザインをはじめ、PC(パソコン)で作業することはとても多い。半分以上、そうなのではないか。 そして、価値を生み出すのもPCでの作業。作業台の上での実制作は、作業者と…
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最近使い始めた便利なステンドグラス制作道具・工具・ツール5選【もっと早く知っていれば】

サークルカッター コンパスの要領でガラスをカットできる便利な道具。 中心が吸盤になっており、ガラスにしっかり固定される。軸にはメモリがあり、その大きさの円が切れる。カッターの個所からはオイルが出ないので、その都度オイルを塗るなどの工夫が必要。 これは低…
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サンドブラスターの導入 - 機器購入からセッティング、試作まで

経緯・要件 フュージングで色々と試しているうちに、前処理としてサンドブラストが必要なことに気付いた。試しに外部で装置を借りて色々と試したが、やはり便利だし可能性を感じる。そうなると、手元にないと話にならない。 ちまたのサンドブラスト教室や本格的な工房…
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