ガラス決め
前回、ガラスを決め切れていなかったが、熟考!?を重ねた結果、こうなった。
色数は可能な限り少なくしたいが、少なすぎるとつまらないので、3色にした。
背景とモチーフがハッキリと別れる絵柄であるため、そこを明確に区別したガラス使いをしたいところ。その方向で考えた結果、和紙の様な白のスティップルの不透明さと、とクリア系ガラスでコントラストを出すことにした。
Youghiogheny 1000SP ヤカゲニーのスティップル・ホワイト。
FREMONT Crackled Clear 綺麗なクラッケルのクリアー。リブ入り・ファイヤーポリッシュ。
Wissmach Hammered Red ウィズマークのハンマード赤。クセのない普通の色の赤。
この3種類のガラスを使用して制作をする。
ガラスカット
いつも通り、デザインを原寸でケント紙に印刷し、それをカットして型紙を作る。4mmケイムの実際のハート幅は1mmだが、型紙上では1.2mmにし、その通りの1.2mm幅を落として型紙を作る。
フリーモントはアンティークなだけあり、一枚の中での厚みの差が凄い。薄い部分は割れ易く、厚い部分は組み辛いため、良いことは全くないのだが、見た目が綺麗だから、買ってしまうし使ってしまう。
型紙通りに制作にガラスをカット。今回の3種類の中では、クリアのクラッケルだけ向きがある。今回はリブが縦になるように統一。
ガラスカット完了。この後、ルーターで細部を削って整形し、組みに入る。
組み
新しく用意した板に、A3で出力した下紙を張り付けたところ。今回は、ピンが打ち易いシナベニヤの600mm×450mm×9mmサイズのものを使用。
板の厚さが今までになく薄いが、釘を使わず、ピンも素で奥まで刺すことはないので、大丈夫だと思う。
図柄の左下部分から上に組んでいく。
ガラスピースが細かい箇所は、どうしてもケイムがきたなくなってしまう。
FH4のケイムは薄くて柔らかいため、ちょっと強くつまむとすぐにめくれ上がったり、内側に巻き込んだりしてしまう。そのため、ハンダ前の工程で丁寧に整形してやる必要がある。
線が複雑に曲がりくねっていたり、何重かに重なっていたりだが、ガラスとケイムの間に隙間ができないように丁寧に組んでいく。
組みが完了。線があまり綺麗ではないけれど、次工程のハンダ前にこれも整形する。
多少複雑でも、所詮はガラスとケイムを交互に差し込んでいくだけなので、いつかは組み上がる。面倒なことは多いが、難しいことは決してない。
次回、ハンダ付け・パテ入れ・仕上げ ⇒ 完成の予定。