ルーター(ガラスを削る電動機械)を新しく買いました。そのレビューです。
一番の感想は、「結構音デカいな!」です。
ルーターとは?
ステンドグラス用の、ガラスを削る機械です。ルーター(Router)と言えば、一般的にはネットワーク機器を連想しますが、同じスペルで、くり抜いたりえぐったりする機械、という意味もあるようです。
グラインダーと呼んでも間違いではありませんが、日本のステンドグラス業界ではグラインダーはディスクグラインダーの方を指すので、大人しくルーターと言っておきましょう。
現在売られているルーターは、米Glastar社、米Inland社、米gryphon社のものが殆どです。日本では作られていません。その中でもGlastar社の製品が、プロ・アマ共に最も多く使われているようです。
今回は、そんなGlastar社のルーターの中から、SUPER STAR IIというモデルをご紹介します。
GLASTAR SUPER STAR II
Glastarのルーターには、以下の3機種が存在します。
製品名 | 価格 (本体・定価) | 特徴 |
---|---|---|
G8 ALL STAR | 約64,000円 | プロ向け。馬力があり、作業台が大きいのが特徴。 |
G12 SUPER STAR II | 約37,000円 | G8とG14の間のような位置付け。十分な馬力があり、コンパクトで場所をとらない。 |
G14 DIAMOND STAR | 約30,000円 | 初心者向けとされている。ビットは3/4インチのみ付属。 |
大きさと馬力、付属のビット(研磨に使われるダイヤ刃)により価格が変わります。
大きい方が使い易いですが、場所をとります。馬力と言っても、通常使用ではそこまで気になるものではないため、コンパクトで1/4と3/4の2種類のビットが付属しているSUPER STAR IIを今回はチョイスしました。
新品のものを箱から出した状態です。
今回は、色々とセットになっている商品を購入しました。
付属品が色々と付いています。
こちらはルーター使用時の水飛び防止の囲い。別売りです。
広げてこんな感じで使います。
水飛び防止のパーツや、透明のアイシールドをセットした状態です。
この金属の部分をビットと呼びます。ここが回転し、ガラスを接触させて研磨します。
網目状の台の下には水が張られていて、そこからビット背後のスポンジに水を染み込ませて使います。発熱と粉じんを防止するため、ビットは常に濡らした状態で使います。
ミニテーブルを使用すると、ビットの上部をガラスに当てて、より細かい研磨が可能です。
本体の手前が引き出しになっており、ここに普段は使わない替えパーツなどを収納できます。その右は付属の1インチビット。
入手方法など
自宅などでのステンドグラス制作では必須とも言えるルーターですが、個人の方が入手する場合、巷の販売店ではあまり売られていないのが現状です。
そこで今回は、こちらで入手しました。
ステンドグラス用品専門の販売サイトで、価格やサービスの良さ、説明の豊富さでは群を抜いているかと思います。掲示板で情報を拾ったり、実際に聞いたりできるのも良いですね。
特別プラス・プラス版 GLASTAR SUPER STAR II - Yahoo!ショッピング
最後に
同じ機種のルーターを使用しているYouTubeの動画をご紹介します。
これで実際の使用感が分かると思います。
この動画でもわかりますが、結構音がうるさいんですよね...。工房などで使うとあまり気になりませんでしたが、自宅で周りが静かな所で使うと、うるさいです。マンションなどでは夜は使えませんね、苦情がくるかもしれません。
ガラスを整形する工具としては、他にディスクグラインダー(サンダーと呼ぶことも)がありますが、研磨能力で言うと、実は断然グラインダーの方が優秀です。
使い慣れるまでに時間が掛かるのと、使い方を知っていないとガラスを破損させる危険性が高いですが、慣れればこれほど楽で強力なものはありません。
しかし、粉塵を空気中に撒き散らしたり、騒音がルーター以上に大きかったりと、ちょっと一般家庭では使用できないのが致命的な難点です。が、個人的には、もし使用できる環境さえ整えばグラインダーの方を使いたいところです。
ともあれ、やっとルーターを購入できたので、これからはガリと石やすりを使わずに済みそうです。。