前回の続き。
平組み~立体組み完了までを。
平組み - Assembling flat parts
12、13段目の平組み。今回も、板の上に紙を敷き、その上で組んでいく。
先ずは一番下、13段目。FU6に、厚みのあるリップルを差し込むことになるので、ケイムを立てて作業した方が、し易かった。ガラスと縦の短いケイムを交互に入れていく。
今回から新たに登場した道具。ケイムを潰すのに超便利。潰れてしまったケイムの縁を元に戻したり、差し込むケイムの縁を潰すのに丁度良い。
13段目のガラスとケイムを入れ終わったら、倒して横にFH5の長いケイムを入れ、12段目へ。この際、ケイムをガラスと釘でしっかりと固定することが大事。紙からずれないように注意を払って作業を進める。
12段目が組めたら、外側のケイムを入れる。
縦横のラインの揃いをしっかりと確認しつつ、ハンダで接点を仮止めする。
ここで、表面をある程度全面ハンダしてしまう。その上を組んでいく際に、出来るだけこの土台の部分を固定するために。
とりあえず平組は完成。
組んだものを、ゆっくり曲げて円形に。表側の表面を全面ハンダしてしまっているので曲げ辛いが、何とかなる。
接点をハンダで止める。この作業は結構苦労した。縦のケイム間の長さが均一になるよう、細心の注意を払う必要がある。
一番底、FU6の下側に、出来るだけ厚くハンダを盛る。これにより、出来るだけカタチの崩れ・円形の歪みを防ぐ効果がある(と思う)。その際、内側にマスキングをしてハンダが垂れないようにしている。
内側のハンダは、この時点では行わない。ハンダしてしまうと、全てを組み終えた後に、内側のケイムラインを揃えることができないからだ。
立体の組み立て - Assembling a 3D part
今回は、縦のケイムに印をつけておく試みを。横のケイムが入る箇所に、千枚通しで線を引いておく。
この時点で、縦のケイムは全てラスキンで開いておくように。上の写真は、開くのを忘れて指し込んでしまった悪い例・・・。
11段目・・・ガラスが少し大きい。小さめに切ったつもりだが、それでもまだガラス削る必要がある。あと0.5mm小さくても良いくらいだ、芯は、1.7+0.5で2.2mmか、それよりもう少し小さくても良いくらい。
やはり、平面ではなく立体であるため、また、ガラスには厚みがあり、ガラスのコバ同士が斜めにぶつかり合うため、ガラスをかなり小さくしないとダメなんだな、と痛感。
11段目が完成。
10段目。
9段目。
8段目。
7段目。下の方の段目をハンダ付けする際には、このように目線とハンダ面を垂直にしなければ、正しくケイム間の長さが計測できない。
6・5段目。この辺りまでくると、縦のケイムに付けた印はあまり意味を持たなくなる。少しずつ、ズレてくるからだ。印に合わせるより、周りとの関係を保つ方を優先せざるを得ない。
4段目。
3段目。ガラスとケイムを交互に積み上げていく訳だが、一旦ハンダで止めた後、その上にケイムとガラスを差し込む際には、倒したケイムをまた開かなければ、当然入らない。
2段目が終わり、1段目のガラスが入ったところ。
縦のケイムの一番上の箇所は、最後に切り揃えなければいけない。ケイム同士の間隔が狭いため、一旦全てのガラスを抜いて、ケイムを左右に曲げつつ、丁度良い長さで切り揃える。
切り揃えたケイムにガラスを差し込み、曲げたり叩いたりしながら、内側に倒す。ケイムが短いため、この作業はかなり苦労する。
何とか形が整ったら、最後のケイムが被さる箇所にマーカーで印をつける。
今回は、予定と違い、上に乗るキャップとの関係で、一番上のケイムにはFH6を使うことにした。ケイムをしっかりと開いて、まず最初の一点を留める。
ケイムをしっかりと密着させ、順次接点をハンダ付けしていく。縦のケイム間の幅が均一になるように気を付けながら。
終点に近づいてきたら、余計なケイムを切り落とす。
始点と終点をつなげれば、一段落。
真鍮のキャップにハンダメッキを。先に裏に全面ハンダをし、表を後にすると綺麗に仕上がる。
今回は、80mmのキャップが、丁度一番上の立てたケイムの縁に引っ掛かるようなサイズ感。
キャップを載せたら、微妙な位置合わせを行い、マスキングテープで固定してハンダ付け。キャップは外れると危ないので、この時点でしっかりとハンダ付けしておく。
組み終えた。
前回よりはスムーズに組めたが、まだまだガラスを削る作業が多発している。型紙が大きかったこともあるが、兎に角ガラスを正確にカットし、極限までルーター作業を減らしたいところだ。
ここから、全体の歪みをできるだけ取り除き、裏ケイムライン揃え、ケイム潰し、全面ハンダの順で仕上げていく。