【ステンドグラス制作】赤いケイムランプ2【その3】

image

前回の続き。


平組み~立体組み完了までを。


平組み - Assembling flat parts

image

12、13段目の平組み。今回も、板の上に紙を敷き、その上で組んでいく。


image

先ずは一番下、13段目。FU6に、厚みのあるリップルを差し込むことになるので、ケイムを立てて作業した方が、し易かった。ガラスと縦の短いケイムを交互に入れていく。


image

今回から新たに登場した道具。ケイムを潰すのに超便利。潰れてしまったケイムの縁を元に戻したり、差し込むケイムの縁を潰すのに丁度良い。



image

13段目のガラスとケイムを入れ終わったら、倒して横にFH5の長いケイムを入れ、12段目へ。この際、ケイムをガラスと釘でしっかりと固定することが大事。紙からずれないように注意を払って作業を進める。


image

12段目が組めたら、外側のケイムを入れる。


image

縦横のラインの揃いをしっかりと確認しつつ、ハンダで接点を仮止めする。


image

ここで、表面をある程度全面ハンダしてしまう。その上を組んでいく際に、出来るだけこの土台の部分を固定するために。


image

とりあえず平組は完成。



image

組んだものを、ゆっくり曲げて円形に。表側の表面を全面ハンダしてしまっているので曲げ辛いが、何とかなる。


image

接点をハンダで止める。この作業は結構苦労した。縦のケイム間の長さが均一になるよう、細心の注意を払う必要がある。


image

一番底、FU6の下側に、出来るだけ厚くハンダを盛る。これにより、出来るだけカタチの崩れ・円形の歪みを防ぐ効果がある(と思う)。その際、内側にマスキングをしてハンダが垂れないようにしている。


内側のハンダは、この時点では行わない。ハンダしてしまうと、全てを組み終えた後に、内側のケイムラインを揃えることができないからだ。



立体の組み立て - Assembling a 3D part

image

今回は、縦のケイムに印をつけておく試みを。横のケイムが入る箇所に、千枚通しで線を引いておく。


image

この時点で、縦のケイムは全てラスキンで開いておくように。上の写真は、開くのを忘れて指し込んでしまった悪い例・・・。


image

11段目・・・ガラスが少し大きい。小さめに切ったつもりだが、それでもまだガラス削る必要がある。あと0.5mm小さくても良いくらいだ、芯は、1.7+0.5で2.2mmか、それよりもう少し小さくても良いくらい。


やはり、平面ではなく立体であるため、また、ガラスには厚みがあり、ガラスのコバ同士が斜めにぶつかり合うため、ガラスをかなり小さくしないとダメなんだな、と痛感。


image

11段目が完成。


image

10段目。


image

9段目。


image

8段目。


image

7段目。下の方の段目をハンダ付けする際には、このように目線とハンダ面を垂直にしなければ、正しくケイム間の長さが計測できない。


image

6・5段目。この辺りまでくると、縦のケイムに付けた印はあまり意味を持たなくなる。少しずつ、ズレてくるからだ。印に合わせるより、周りとの関係を保つ方を優先せざるを得ない。


image

4段目。


image

3段目。ガラスとケイムを交互に積み上げていく訳だが、一旦ハンダで止めた後、その上にケイムとガラスを差し込む際には、倒したケイムをまた開かなければ、当然入らない。


image

2段目が終わり、1段目のガラスが入ったところ。


image

縦のケイムの一番上の箇所は、最後に切り揃えなければいけない。ケイム同士の間隔が狭いため、一旦全てのガラスを抜いて、ケイムを左右に曲げつつ、丁度良い長さで切り揃える。


image

切り揃えたケイムにガラスを差し込み、曲げたり叩いたりしながら、内側に倒す。ケイムが短いため、この作業はかなり苦労する。


image

何とか形が整ったら、最後のケイムが被さる箇所にマーカーで印をつける。


image

今回は、予定と違い、上に乗るキャップとの関係で、一番上のケイムにはFH6を使うことにした。ケイムをしっかりと開いて、まず最初の一点を留める。


image

ケイムをしっかりと密着させ、順次接点をハンダ付けしていく。縦のケイム間の幅が均一になるように気を付けながら。


image

終点に近づいてきたら、余計なケイムを切り落とす。


image

始点と終点をつなげれば、一段落。


image

真鍮のキャップにハンダメッキを。先に裏に全面ハンダをし、表を後にすると綺麗に仕上がる。


image

今回は、80mmのキャップが、丁度一番上の立てたケイムの縁に引っ掛かるようなサイズ感。


キャップを載せたら、微妙な位置合わせを行い、マスキングテープで固定してハンダ付け。キャップは外れると危ないので、この時点でしっかりとハンダ付けしておく。


image


image

組み終えた。



前回よりはスムーズに組めたが、まだまだガラスを削る作業が多発している。型紙が大きかったこともあるが、兎に角ガラスを正確にカットし、極限までルーター作業を減らしたいところだ。


ここから、全体の歪みをできるだけ取り除き、裏ケイムライン揃え、ケイム潰し、全面ハンダの順で仕上げていく。



 Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


関連する記事 - Related Post

【ステンドグラス制作】赤いケイムランプ2【その1・デザイン】

前回の良い点・悪い点を踏まえて、また別のランプシェードを制作する。 今回はもう少しシンプルに。。。 構想・事前準備 - Concept 前回の赤いランプシェードを作りながら、大まかな構想は練れている。 この前回のモノをベースにし、改良を加え...

【ステンドグラス制作】赤いケイムランプ2【その2】

前回の続き。 ガラスカット~組みに入る前までを。 ガラスカット - Glass cut 先ずは、前回Illustratorで製図した型紙を、プリンタでケント紙に印刷し、カッターで正確にカットする。 今回は大きさ的にA4サイズに収まったので良...

【ステンドグラス制作】赤いケイムランプ2【その4・完成】

前回の続き。 表裏全面ハンダ~仕上げ→完成までを。 全面ハンダ - The entire surface of the solder 表の全面ハンダをする前の、ケイム磨きをしたところ。ペーストで汚れていれば洗浄する必要があるが、今回は液体の...

【ステンドグラス制作】赤いケイムランプ【その6・完成】

前回で組みが終わり、今回で完成です。 出来不出来はさておき、やっと終わった~っ、という感じです。 全面ハンダ - The entire surface of the solder 先に表を全面ハンダしますが、その前に裏側の様子を確認し、裏側...
Top