構想・事前準備 - Preparation
ステンドグラスのハンダ付け用のフラックス(促進剤)は、液体状のものとペースト状のものがあり、前者は「フラックス」、後者は「ペースト」と呼ばれています。
液体状のフラックスは、確かに付きは良いですが、ちょっと刺激が強いです。
両方使ったことがありますが、今のところの結論としてはペースト状のものですべてカバーできると思っています。
と言う訳で、ペーストの簡単な作り方を人に聞いたので、今回、実際に作ってみます。
材料・レシピ - Material、Recipe
<材料>
・サラダ油 1L
・松脂(まつやに)200g
・ステアリン酸 200g
<レシピ>
①サラダ油を沸騰させる
②松脂を沸騰したサラダ油に入れて溶かす
③松脂が全て溶けたらステアリン酸を入れて溶かす
④全てが溶けて混ざったら火から下ろし、常温で放置→凝固して完成。
サラダ油。今回はキャノーラ油を使用。OKストア高円寺店にて購入。654円。
松脂。東急ハンズ池袋店にて購入。270円。少量で売っているのは、自分の知る限りここだけ。
ステアリン酸。東急ハンズ池袋店にて購入。999円。薬局などでは売られていなかったので、これも購入先は限られるかと思います。
3つの材料のどれも毒性のないものなので、安全安心で良いです。
製作工程 - Production process
油を測ります。今回は半分の量で作るので、500g。
松脂100g。琥珀色で綺麗です。
ステアリン酸100g。細かい粒子状になっています。写真のは50グラムなので×2で。
油を火にかけます。我が家はIHで、使うのははじめてです。
暫くすると温度が上がって煙が出てきました。
当たり前のことですが、油は沸騰と言っても水のようにボコボコしないです(・・・と後から思い出しました。。)。
・・・
はい、ここで火災報知器作動。。
「カジデス... カジデス... ピーピーピー!!!」
これ、喋るんですね、はじめて知りましたw 煙が上がったら直ちに火を切りましょう♪
油は十分な温度に達しているので、ここからは火を切ったままで良さそうです。松脂を入れると直ぐに解けます。続いてステアリン酸を投入。軽くかき混ぜたら、このまま常温で凝固するまで放置します。
この段階では松脂の臭いが結構きついので、気になる方は気になるかもしれません。
数時間後、固まっていました。固まると臭いも消えます。
質感はこんな感じ。結構柔らかいです。栗きんとんか芋ようかんのような見た目ですね。
おわりに - In conclusion
実際にハンダ付けをして使ってみましたが、市販のものに比べてもそんなには遜色ないです。十分、実用に耐えうります。
ただ、、ちょっと柔らかいですね。油の量をもう少し減らした方がよさそうです。人に聞いた作り方が油1Lだったのですが、早とちりで1L=1kgと考えてしまいました。。油は水より軽く、比重が0.9程度なので、今回の場合は500g×0.9=450g程度で良かったです。そのままで使えない程でもないので使いますが、ステアリン酸が余っているので、もう一度溶かしてステアリン酸を加えても良いかもしれません。
さてさて、使いきれないくらい大量に出来てしまいました。。この先何年も使えそうです。そんなに沢山使うものでもないですからね。