前回に引き継き、村上隆の五百羅漢図展です。
今回は、肝心の五百羅漢図・『青龍』と、金ピカの像をご紹介します。
五百羅漢図
五百羅漢図のオリジナルとしては、江戸時代の絵師達が描いたものが存在します。それを村上隆が自分流に解釈して出来上がったのが、今回の五百羅漢図です。
元々はカタールで2012年に展示されており、それが今回、3年の時を経て日本にやってきたことになります。
何でも、美大生を200人ほど雇って24時間体制でシフトを組み、1年弱で完成させたとのこと。この100メールに及ぶ絵を、です。
この絵は、大きく「青竜」「白虎」「朱雀」「玄武」に分けられており、それぞれが25mずつに分けられて展示されています。
五百羅漢図「青竜」
これだけの大きさです。これで25m。
コミカルな画風がポップな色調に良く合います。
アクリルの絵肌が良く分かる一枚。
宇宙の産声
全面に金箔が施されています。
この大きさでこの密度。圧巻です。
絵の密度
単体の作品とは違い、五百羅漢図の方は絵の密度が低いですね。それでも十分濃いのですが・・・、他の単体の作品でもっともっと濃くて圧力のある作品を見ると、どうしてもそう思えてしまいます。
横長の大きな絵なので構図が難しく、間延びしてしまっているのも、何か薄く感じてしまう一因だと思います。
金の像の方は、圧巻の迫力ですね。確かに趣味は悪いかもしれませんが、細部の作り込みやディテールの完成度の高さは息を呑むばかりです。さすがにこれは外注してると思いますが、兎に角凝りまくっています。外注先の業者さんも、さぞかし大変だったことでしょう・・。
会場には、沢山の外国人の方が来ていました。確かに、場所が六本木というのもあるかもしれません。ただ、村上隆のワールドワイドな知名度の高さを物語っているのは確実だと思います。
次回は、引き続き五百羅漢図の『白虎』、他をご紹介します!