型紙作成 - pattern making
Illustrator上でデザインを実寸に直し、ラインに対してケイム幅とハート幅を設定。それをケント紙に直接印刷し、ハサミでカットすることにより型紙を作成する。
グレーのラインがケイム全体を、黒い太いラインがケイムのハート(芯)を表している。ハートは、実際には1.2mm程だが、図面上は2mmに設定。型紙も2mm抜いて作成する。外枠の直線は書き方が違うが、あまり深い意味はない。
これは、同じデータで組みの時に使う敷紙も兼ねているので、補助線を縦横斜めに引いている。
こちらが全体像。DL(CS6)
ガラスのピース数は多いが、同じ形のピースが多くシンメトリに近いため、型紙自体の数は少なくて済む。
試作 - Trial production
全部のガラスを切る前に、少しだけ切り、円形が並ぶ箇所が、ある程度まともに組めるのかどうか試してみる。組めなければ、デザインを考え直さなければいけないからだ。
結果はこの通り。十分組めそうだ。一本のケイムでぐるりと囲める場所は良いが、継ぎ目がたくさんできるところは、綺麗な正円になるよう気にしなければいけない。
5つのピースのうち、真ん中のは、4本のケイムを組み合わせて出来ている。
今回からは、騒音問題の関係で基本的に釘は打てないので、このようにピンを使って組む。
ガラスカット - glass cut
全部で221ピースだが、モチーフのキツネは8ピースだけ。それ以外はすべて円と隙間の形である。
正円のピースは100枚弱。いろいろな切り方を試したが、円が内接するような四角に切っておいて、そこから円を切り出すやり方が一番効率的な気がしている。今のところ。
このやり方で切るとバリが凄く出るが、それを考えてやや小さめにカットし、ルーターで削れば、そこまで手間にはならない。
もっと大きくガラスをとって、そこから円を切り出した方がバリが出ないが、綺麗な円には中々ならず、結局ルーターである程度削らなければいけない。
この隙間のピースは、やや余裕をもって四角を用意し、こんな感じでカット。軽いえぐりが4か所ほど集まったピースだが、ワニ口で割るときの力の入れ方を工夫すれば、そんなに難しくはない。
そして・・・、主役のキツネで使うクラッケルなのだが・・・。
何度やっても、切っている最中に割れてしまう。
板が反っているようで、ガラスカッターをやや強めに当てるだけで割れてしまう。結局、綺麗な部分で取りきれず。ずべて割ってしまった。最悪・・・。また別途、どのガラスを使うか考えることにする。
ちなみに、キツネの部分の一番大きいピースは、普通にカラスカッターで全て切ることはできないので、甘めにスコアを入れてカットした後に、ルーターで削っていく(はずだった・・・)。
ガラスシミュレーション - Glass Simulation
敷紙をA3で3枚に分けて印刷し、つなぎ合わせる。
そしてガラスを置いていく。
割れてしまったクラッケルの色味が、他と比べてダークな感じ。光にかざすとまた違って見えるので難しいところなのだが、そもそもあまり合わなかったのかもしれない。
円のガラスは、石目のガラス2種は外した。うるさくなりそうだったので。スティップルとハンマードがメイン。
ガラスは、周りの他のガラスとの関係性の中で見え方が変わってくる。今回メインで考えていたクラッケルが、他のガラスと比べてダークで、この中ではちょっと馴染まないことが分かった。
ガラスをカットする前に、クラッケルと他のガラスの色味が違うことに気付くこともできたはずなので、今度からは注意したいところだ。
メインで使おうとして、カットに失敗して、でも結局使えなさそう・・・、という散々な結果となったクラッケル君って・・・。
次回、組みとハンダくらいまでいければと。