前回の続き。
組み~ハンダまでを。
組み - Leading up
組み始める前に、ガラスの差し替えを。
割れてしまったサンゴバンのアンティーク・クラッケルの代わりに、ココモのロンデライト・クリアをチョイス。
このガラス、某巨大ガラス屋に買いに行ったところ、在庫がなく入荷も未定とのこと。結局、知人から頂いた。ココモ社は最近ガラスの生産量が少なくなっているのだろうか。
早速カットして並べてみると、こんな感じに。クリアにしたことにより、メリハリがついてよい感じになるかな、という思惑がある。
さて、ガラスが揃ったので、組み始める。縦横の外枠のケイムをガラスで留めて、左端から組む。
円形のケイムは、このようにの円柱の木にケイムを巻いて、しっかりとクセをつけたものを切り出して使う。
このように事前にケイムにクセをつけなければ、このパネルは絶対に組めない(円形が綺麗に出ない)。従って、如何に絶妙なサイズの筒を用意できるかが、とても重要である。
グルっと一周巻いてしまうケイムは、そのまま巻くだけだ。その間の円は、円形のケイムの1/4を切り出し、このように加工したものを使用する。かなりの量を使うので、まとめて大量に作っておくと楽である。
外枠だけは最初に釘で留めたが、内側はピンで留める。慣れれば、そんなに違和感なく使える。
表の組みがおおむね完了。
全体的にガラスが小さかったので、隙間が空かないよう注意する必要があった。
ハンダ付け - Soldering
上と右の外枠のケイムを差し込み、この段階でサイズをきちんと確認する。今回はガラスが小さくなってしまったこともあり、幅を左右1mmずつ小さくすることにした。
ハンダの前の、円形の形を下紙に合わせて修正していく作業が、手間が掛かる。
ケイムの下に引っ込んでしまった重なる箇所ケイムを、ナイフで広げて取り出す作業が多発する。難しいと言うより、兎に角、面倒である。
この段階では点付けの仮ハンダにどどめる。
表のハンダが終わって裏返すときに、そのステンドの出来がほぼ分かる。緊張の瞬間。
裏側も同様に仮の点ハンダ。表は見ながら組むが、裏はそうではないので、ケイムの乱れが大きい。
両面ハンダ付け完了。
ガラスとケイムを交互に差し込んで組んでいくことと同等かそれ以上に、組んだ後のライン修正とハンダが大変であった。ただ、ここまで来れば、峠を越えた感がある。
次回、全面ハンダ~パテ入れ、仕上げ→完成までを。